時代劇+α 拝見録

吉宗評判記 暴れん坊将軍のお庭番(半蔵おその)を主軸とした感想記録・半蔵役の和崎俊哉 氏の出演作感想も

2022-01-01から1年間の記事一覧

吉宗評判記207話『しばし名残の八百八町』(迫間/井沢)感想

辰五郎の知り合いで信州小田井の親分治助は代官や二足わらじの助十に苦しめられる百性衆を思い、直訴しに江戸にやってくる。ところが罠に嵌められ関所破りとして捕まり、在所で磔になることに。治助のために旅立った辰五郎を追って吉宗もかの地に入り、治助…

吉宗評判記206話『泣くな太郎吉!男の子』(迫間/松尾)感想

吉宗が本所奉行所の廃止を決め、公金横領が発覚すると慌てる奉行達。公金の穴を埋めようとある材木問屋への陰謀を画策する。ひと月後、め組が溺れた子どもを助けるが、その子太郎吉は駕籠屋に襲われたのだと言い、父の木曽屋は義父南部屋を殺した疑いで捕縛…

吉宗評判記205話『春ふたたび!夫婦簪』(今村/松尾)感想

殺された錺職人卯助の懐から御用銀の延べ棒が見つかり、不審を抱く吉宗。そして最近市中では粗悪な安い銀簪が出回り、源三の知り合いの錺職人直吉はそのせいで職を失い自暴自棄になり妻おふみを泣かせていた。直吉は己が負わせたおふみの火傷を治すため、卯…

吉宗評判記204話『夜の風花 別れ花』(和久田/井沢)感想

材木価格高騰を調べていた吉宗は刺客に狙われ、その際居酒屋に勤めるおとはに助けられる。彼女は夫を探すために紀州から江戸に出てきたのだが夫の利助は吉宗を狙わせた材木問屋木曽屋の主となっていた。

吉宗評判記203話『雪崩に消えた恋の花』(土橋/松尾)感想

龍虎が出会った夜鷹のおくみとその居候で記憶喪失の男房吉。彼が浪人らに襲われているところを吉宗は助け、房吉は1ヶ月前に起こった八王子での御用金強奪に関わりがあるのではないかと見抜く。御用金の行方を知る為にも吉宗は房吉の記憶を取り戻そうと彼を連…

吉宗評判記202話『ずっこけ勘八功名噺』(迫間/松尾)感想

甲府城御金蔵から御用金が奪われ、甲府勤番支配の関与を疑う吉宗は甲府入りする。そこで婿養子でうだつの上がらなさを妻に責められ家出した勤番役人安斉勘八に出会った。己の出世より人命を大事にする彼の心根を知った吉宗は御用金強奪犯捕縛の手柄を立てさ…

吉宗評判記201話『酔いどれ十手一番手柄』(和久田/荒井)

盗賊白狐のお富を逃がした事から十手を取り上げられ酒に溺れる元腕利き目明し万次郎と出会った吉宗は彼を何とか立ち直らせようとする。そのさなか失脚した元若年寄楢山が殺しもする田野倉屋千之助を使い逆恨みで大目付を暗殺、さらに忠相にも狙いをつける。…

吉宗評判記200話『泣き笑い大江戸三人娘』(和久田/松尾)

お染お福お玉という娘らに町で辻強盗されそうになった吉宗は3人を捕まえ更生させようとする。一方、半蔵配下のお庭番小弥太が函館産物会所頭取千成屋と函館奉行の横領探索中に殺される。おそのが横領の確かな証拠を探している矢先、ひょんな事から三人娘が…

吉宗評判記199話『最後に微笑った悪い奴』(迫間/荒井)感想 その2

前記事より続く

吉宗評判記199話『最後に微笑った悪い奴』(迫間/荒井)感想 その1

津軽藩家老、工藤伝八郎という侍、八代屋が結託、藩政を握るため藩御用達だった千歳屋に放火して潰す。それを調べる為に家老に奉公していた千歳屋長女お志乃も殺す。だが遺棄した死体が川に浮き、隠すために辰五郎知り合いの臨月女房持ち勘太を利用し処分し…

吉宗評判記198話『あわれ、残んの花ちりぬ』(迫間/松尾)感想

吉宗の乳母おりくの方が江戸に出てくる。喜ぶ吉宗と爺だが、実はおりくは重い病で末期の別れに来たのだった。一方、おりくが権力を握るのではないか?と案じた柳の局が、勘定奉行を罷免され隠居した萩原監物を焚き付け、監物はおりくの方を亡き者にしようと…

吉宗評判記197話『河豚より怖し小判鮫』(土橋/荒井)感想

江戸城への魚納入は日本橋魚河岸が担っていたが深川河岸も加えては?と賄・台所頭からの要望が。そこへ日本橋元締の大和屋の料理で腹痛をおこしたと旗本が騒ぎ出し、大和屋の板前亥之吉と知り合っていた吉宗は不審に思う。御庭番に調べさせたところ深川元締…

吉宗評判記196話『何故に悲しき相合傘』(和久田/松尾)感想

切れた鼻緒を直した縁でさやという娘と出会い、惹かれていく吉宗。しかしさやは父竹中の職場勘定奉行所の綱木兵庫と縁談が決まってしまう。綱木は不正をしている勘定奉行の腹心で不正を暴こうとした勘定吟味役を自害に見せかけ殺すような悪辣な男で、嫁いだ…

吉宗評判記195話『磯の香りはおっかあの味』(今村/荒井)

実は故郷から出奔していた久。母おふさが大森村より名主と共に郡奉行に海苔養殖の陳情のために江戸へ出てくる。だが郡奉行は海苔の量産による値崩れを望まない海苔問屋と結託しており、名主を抹殺する。郡奉行の仕業と確信したおふさは名主の仇を討とうとす…

吉宗評判記194話『名もなく貧しき母子草』(迫間/松尾)

河内出身で真面目に饅頭売りをするおくめと頼りない息子長六に出会う吉宗。 江戸では浪花屋と蔵奉行が結託し、くず米が流通してしまう。まだあるくず米の処理に困った浪花屋は何とかごまかすために上方の米屋天満屋から仕入れた米がくず米だったと偽り、天満…

吉宗評判記193話『初雪は哀しき女の死化粧』(和久田/荒井)

江戸では凶悪な賊が跋扈し、忠相と御庭番が探索をするも正体が掴めない。そんな中、吉宗は人足溜でおこんという女を見かけ知り合い、放免された彼女の更生を応援する。辰五郎紹介の飯屋で真面目に働き始めた彼女だが人足溜囚人を使った賊を目撃してしまい……

吉宗評判記192話『泣き笑い河内人情ど根性』(迫間/松尾)感想

目安箱を設置した大阪から何の申し出も無い事に不審を抱く吉宗。御庭番を伴い大阪へとお忍び旅へ。かの地で楠木正成公の墓が打ち捨てられているのを目の当たりにし、これではいかんと石碑を建てようと石屋を訪ねる。頑固で口の悪い石工官六と何とか打ち解け…

吉宗評判記190話『日本一の雨男』(高橋/荒井)感想

天気予報が当たらない天文台勤務の相羽三四郎。父一人子一人で息子を育てるが、慕ってくれる団子屋の娘八重もいて、熱心に予報に取り組む。 そこへお狩場にて吉宗暗殺を目論む尾張藩江戸家老一味が、狩り当日は晴れの予報を出せと八重を人質に脅迫を。嘘の予…

吉宗評判記189話『鬼を哭かせた母ごころ』(土橋/荒井)感想

みかんの高騰を憂える吉宗。理由を解明するため産地小田原藩の内情を探ると跡目争いが起こっており、妾腹の綾姫を世継ぎに据えようと江戸家老が画策、本来世継ぎである鶴姫が難を逃れるために行方不明になっていることが分かる。

吉宗評判記188話『嵐を呼んだめ組の花嫁』(今村/荒井)感想

恩ある“に組”頭・市松の病が重い為、息子佐平とおまちの間に縁談話が持ち上がる。おまちは複雑な心境ながら話を受け入れようとするが佐平には夫を亡くした子持ちのおきた、という思い人がいた。そのおきたが暮らし、に組が後ろ盾の長屋が二足わらじの大島屋…

吉宗評判記187話『天下御免!虚無僧変化』(迫間/松尾)感想

長崎奉行土屋掃部が怪しき虚無僧に殺され、土屋配下の与力も襲われ行方不明に。同じ頃江戸では若い娘が次々とかどわかされ、その件にも虚無僧が関わっている疑いが。両事件を追う吉宗は怪虚無僧を捕える為、虚無僧支配の総本山一月寺に乗り込み交渉。1日だけ…

吉宗評判記186話『男なみだの恋太鼓』(和久田/松尾)感想

江戸に出てきた元馬喰の上州無宿馬吉は力自慢で喧嘩っ早いが気持ちの良い男。火盗改与力の夫を亡くしたばかりの天野家に下働きとして住み込むことになり、奥方みわに惚れ、息子の耕太郎とも打ち解ける。しかし天野を殺した盗賊一味が、首領の隠し金の在処を…

吉宗評判記183話『かりそめに咲く夜の花』(土橋/松尾)感想

尾張公から吉宗への書状を携えた小姓頭が殺され、書状を奪われる。画策したのは尾張藩留守居役と伊勢屋・若年寄の一味で公儀を脅迫し大金をせしめようとしてのことだった。ところが実行犯に雇った浪人馬場九十郎に奪った書状をたてに脅される始末。公に出来…

吉宗評判記182話『据え膳喰う奴喰わぬ奴』(高橋/松尾)感想

佐倉藩領民は重税に苦しみ一揆寸前、江戸より巡見使が来ると聞いて実情を訴えようと希望を持つ。ところが巡見使は本陣に籠もり遊興三昧、それを見て藩家老達は彼らは当て馬で、当地に赴いていた吉宗を本当の巡見使だと勘違いする。何とか悪政を誤魔化そうと…

吉宗評判記181話『絵筆に誓った兄弟仁義』(今村/松尾)感想

結城藩留守居役井深の弟栄次郎は兄に勘当され、絵師を目指し遊里で恋人お夕と共に遊び暮らしていた。厳しいながらも自分を応援してくれていた兄が工事割当をたてに大名から賂を受けて権勢を誇る公儀奥右筆山城宗哲に辱めを受けた上に殺され、お夕も傷つけら…

吉宗評判記180話『説教しながら盗む男』(和久田/松尾)感想

説教泥棒の半助と出会った吉宗。半助は大火事で亡くした妻子の骨が判別できないので、亡くなった人々全ての供養塔を建てようと泥棒をしていた。それを知った吉宗は供養塔は自分が建て、盗んだ金を人々に返し、半助を更生させようとする。しかし刀剣好きで辻…

吉宗評判記179話『狸侍一番手柄!』(土橋/荒井)感想

辻斬りが横行する江戸の町。お役目で辻斬りを追って負傷した娘の許嫁潮田の代わりに、御台所番石田(坂上二郎)が夜回りを引き受ける。そこで吉宗と出会い、吉宗は石田の人柄に好感をもつが、石田が目撃した辻斬りの一人は潮田の上司深江の息子だった。一方辻…

吉宗評判記178話『土俵に賭けた舞扇』(今村/荒井)感想

龍虎の知り合いで武州から来た相撲取り志望の青年伝吉。共に来た育ての親の村名主半右衛門が年貢の減免を願った事により領主中泉と抱え力士荒岩に殺され、中泉主催の闇相撲に出て仇を取ろうと龍虎、吉宗と特訓を開始する。名主だけに飽き足らず妹おさんまで…

吉宗評判記175話『百万石の冷飯くらい』(迫間/松尾)感想

加賀藩主の18番目の息子捨千代は大和高取藩の婿養子となる事が決まり、吉宗へのお目通りを控えていた。ところが当日藩邸からいなくなり、町で龍虎と源三と知り合い、記憶喪失だと偽り2人に世話になる。守り役の彦太夫は捨千代を必死に探し、また高取藩を手中…

吉宗評判記173話『瀬戸のさざ波乙女波』(和久田/松尾)感想

駕籠訴をしようとして息絶えた若者音松の訴えを知り、彼の在所尾道へ旅立つ吉宗一行。尾道の福山藩で名君の誉れ高い阿部正福は家老一味に毒を盛られ病の床に。それをいいことに家老は民に重税を課し苦しめていた。吉宗は音松の父杢兵衛と妹つると出会い、家…