時代劇+α 拝見録

吉宗評判記 暴れん坊将軍のお庭番(半蔵おその)を主軸とした感想記録・半蔵役の和崎俊哉 氏の出演作感想も

吉宗評判記198話『あわれ、残んの花ちりぬ』(迫間/松尾)感想

吉宗の乳母おりくの方が江戸に出てくる。喜ぶ吉宗と爺だが、実はおりくは重い病で末期の別れに来たのだった。一方、おりくが権力を握るのではないか?と案じた柳の局が、勘定奉行を罷免され隠居した萩原監物を焚き付け、監物はおりくの方を亡き者にしようとする。

 

 

・爺と馬を走らせる上様。乳母のおりくの方(左幸子)が江戸に向かっていると聞いて喜色満面。爺も会いたいだろうが?と言われても「別に…」とつれない爺、一人になると「よく来た!よく参られた!おりく殿!」と大喜び。ツンデレかい。

ピンボケでも貼りたくなる笑顔

・回想。将軍なんぞになりとうない、と乳母に心の内を明かす上様。紀州藩主になる時も爺の前で大名になんかなるのヤダ!と暴れてたし、わがまま言って甘えられるのは爺と乳母にだけなんですね。

 

・しかし呼び方が名前じゃなく「乳母」なのにびっくりです。

 

・おりく殿が訪ねて来ると思っておてつに家や庭の掃除、障子襖張り替え、ご馳走作りをしてくれと頼む爺。おてつ、一人でそんなに出来るか!とキレるw爺の家…ほんとにおてつ一人しか奉公人いないんかい。

 

・爺、登城したおりく殿に無視されショックを受ける。

 

・おりくの元に駆け込んで来る上様。走り方がくそかわいいぞ。

文字通り駆けつける上様

衝撃(という程ではないけど)の乳母!呼び

・「新之助と幼名でよんでくれ!」

😂😂😂

・「よく…よくぞ!」来てくれたことを喜ぶ上様の笑顔が可愛すぎるんですけど。

 

・しかしおりくは末期の別れと胸に秘めていたのでした。それを知らずの笑顔の上様が切ない。

 

・おりくの方が来て面白くない柳の局。罷免され隠居した前勘定奉行荻原を焚き付ける。遠藤太津朗じゃないですか。

 

・遠藤太津朗が「左源太はおるか?」と言うので違うと分かっていても、え?左源太?とときめいたのですが汐路章が出てきたよ。いや、汐路章も好きですけどねー

 

・爺、おてつや手伝いに来ていため組に八つ当たり。おさいに怒鳴られる。はげちょびんて笑。月代剃ってる武士は皆はげとるよ。

 

・柳の局と萩原監物の行動を上様に報告する御庭番。柳の局の振るまいをうろちょろ呼ばわりするおその…笑。局が嫌いなんだな。

局を悪く言ってたら…

・おそのを大奥に…と提案する半蔵。おそのが慌てて「嫌ですよ、あんな女臭いところ!」

…まさかの自分が大奥へ……笑

もう何度も大奥に行ってるじゃないですか

・「女臭い?じゃあお前は女ではないのか?」「女だと思ってくださってるんですか?都合のいい時ばかり…!」wwwちょwお前達、御前御前wいちゃこらしすぎですがな。しかし拗ねるおそのはかわいいね。

おその…顔w女扱いされなくて不満なご様子

そりゃ上様も笑いますよ

・命を受け、立ち上がり下がる2人。半蔵の下がる所作綺麗ね。障子を開けると忠相が来たので道を開け、頭を下げてから退出する。

すすすっと

・屋敷でいじける爺。そこにおりくの方が訪ねて来て、無視をした訳でなく目が悪くなっていて見えなかっただけ、と分かる。よかったね、爺。

 

・爺たちに鯛を捌いてる龍虎。おてつに手つきを褒められ「ここんところ料理で売ってるからな」この頃料理番組に出てたんだっけ?

別の仕事を匂わせる龍虎

・爺の屋敷から根岸に帰る道中、汐路章一味に襲われるおりくと爺。そこへ助けに入る上様。乳母にバレないようしっかり編笠かぶって顔隠しててうける。

 

・荻原を張ってる半蔵、荻原の配下汐路章が何か企みを仕損じた事を知る。でも太津朗、章をしゃっ面なんてひどいよ。

 

・おその、柳の局に「荻原様から…例の事、首尾上々と」と嘘をつきかまをかける。企てがあったのを半蔵から聞かされて、つついてみろと言われたんだろうな。いちゃこらしてるだけじゃなくちゃんと連携してくれてて良かったです笑

 

・引っ掛かり「例の事?おりくの事か」と言ってしまう局。ちょろいな。局が去った後、おその「馬鹿」かわいい。

 

・おりくが余命わずかな程、重い病なのを知る爺。慌てて上様に知らせ、二人で根岸に馬で駆けつける。上様泣きそうじゃないですか。

 

・おりくを御典医に診せる上様。苛ついて御典医をせかし病状を聞く。もはや手遅れなのに「乳母を俺と思え!俺と思って直してくれ!」と無茶を言う上様。普段無茶は言わない人が…。

将軍の無茶ぶり

・乳母と爺とは…俺の杖だ、と言う上様。泣ける。

 

・薬を飲む事を頑なに拒否していたおりく、上様の必死の懇願に目の前で薬を飲むが、飲むふりで薬は手の中に。それを見ていた爺、何も言えず。

 

・上様の病快癒の願掛けで薬断ちをしていた爺とおりく。一方はその誓いを破っても上様と共に生きようと覚悟し(138話)、もう一方は誓いを守り上様の為に死のうと覚悟する。おたがいの気持ちがわかるから、そりゃ何も言えないですよね。

 

・不吉なおりくの夢を見る爺。しかしめちゃクリアな夢ですね。おりくの元に駆けつける。今際の際…爺に後を託し、息を引き取るおりく。

 

・今一歩で臨終に間に合わなかった上様。おりくに呼びかけ、呆然と何故死んだ?と問い、すがり泣く。「上様、お慎みなされ!」と叱る爺。

このアングルは悲しみが強調されて良き

・将軍は泣いてはいかんのか!?と涙ながらに爺を睨み付ける上様。一滴の涙も見せない爺を責め、おりくに取りすがり幼子のように号泣する。松健さんの目を真っ赤にして涙浮かべる熱演にこちらも涙です。泣かずとも目を瞬かせ潤ませる有島さんの演技も。

爺ーーーー😭

 

・しかし泣く上様可愛すぎるな。

 

・そこに荻原さん達が。空気を読め。上様bukkorosu!て顔してるぞ。でも読まないでこそ遠藤太津朗と汐路章か。

 

・ラス立ち回り。今日の上様は激おこだよ。

 

・怒りMAXで太津朗を糾弾する上様。何奴?じゃないよ太津朗…この頃の悪ボスさんは割とすぐ分かるのに。太津朗だからうっかりさんなのかな?

 

・立ち回り劇伴がいつもと違って悲しいやつに。散る花びらの中なのはタイトルにもあるし、おりくさんの命の花が散ったからなのかな。

花びら舞い散る美しいラス立ち

・そんなシリアス立ち回りなのに太津朗と汐路章を並べて抜くのやめれ。笑わせたいのか。

並べるんじゃあないよ(好きだけど)

・数珠で戦う半蔵。初見時は“弔いだから数珠でいきましょ!”なノリでやらされてるのかな?うけるwと書いてまして。でも和崎氏が数珠で戦う坊主役の連ドラやってたのを知っている今は、あえてスタッフが遊んでくれた可能性もあるな、と。今回龍虎の料理ネタも入れてくれてるし。

111話出て初めての数珠戦闘

・しかし和崎氏は何でも一通りそれっぽく扱えるな。素敵。ただ最後まで数珠は無理があるからか相手の刀を奪う…笑。

 

・太津朗は半蔵が、汐路章は上様が叩きのめし。どんな時でも顔は作る汐路章w

顔、顔ーーー!

・ナレ「おりくの後生のためにも血を見ることなき吉宗であった」……半蔵は刀持っても弾いてたけど、おそのしっかり斬っとったで??まあ上様が斬ってないからいいのか。

 

・おりくの墓前でひとり「わしを残して…ひどい、ひどいではないか」とぽろぽろ涙をこぼす爺。爺ーーーっ!(タックルして抱きしめたい)

うっ……

・それを後ろからそっと見守る上様。何故泣くに泣けない爺の気持ちを、あの時どうして察してやれなかったと心の中で詫びる上様。そう、上様はちゃんと分かる子だよ…迫間脚本のこういうとこ好き。かわいい主従だ…。

上様はよくお育ちだなあ

・最後はナレで〆。迫間ナレはくどいよ!て事も多いですが(あとナレで全部解説するときも)この〆ナレは良いですね。若山弦蔵の名調子が活きる。ちなみに“奥津城”は墓のことです。

 

これ、愛しの乳母が来た上様話かと思ったら主軸は爺の方だったんですね。守役と乳母なら上様挟んで父と母だもんね。上様を育て上げる同志で戦友だったんだから先に逝かれるのは殊更辛いよね。乳母の方が年下ですし。

 

今回も御庭番は可愛かった…迫間氏のお墓には足を向けて寝ないようにしよう、方向わからんけど。上様も「ハハハ(忠犬2頭がキャンキャンとじゃれついておるわ)」と笑ってたよ。嘘です、上様は部下を犬呼ばわりはしません(悪人に対してはします)

 

そういえば大奥潜入なんて何度もしてるのにおそのが嫌がるのは?について前ツイートしてまして↓

この前の大奥潜入の時、というのは130話『幼なじみは大奥の女』です。ご参照までに。