時代劇+α 拝見録

吉宗評判記 暴れん坊将軍のお庭番(半蔵おその)を主軸とした感想記録・半蔵役の和崎俊哉 氏の出演作感想も

吉宗評判記182話『据え膳喰う奴喰わぬ奴』(高橋/松尾)感想

佐倉藩領民は重税に苦しみ一揆寸前、江戸より巡見使が来ると聞いて実情を訴えようと希望を持つ。ところが巡見使は本陣に籠もり遊興三昧、それを見て藩家老達は彼らは当て馬で、当地に赴いていた吉宗を本当の巡見使だと勘違いする。何とか悪政を誤魔化そうとする家老達をよそに御庭番の調査、庄屋の娘お初の訴えなどで実情を知る吉宗。佐倉藩役人、巡見使、両方を一掃する。

 

 

・大名代官の政治を視察する巡見使、正使青山新九郎が鶴田忍で副使が小島三児…ダメにもほどがある。

 

・いきなり上様を巡見使の青山新九郎と間違える佐倉藩留守居役。

 

・め組に聞き込みする留守居役。誉めちぎられる上様。文武両道、堅物、などを書き付けていくが「水泳好きで河童のように泳ぐ」その情報いる?と思ったけど後で役立つ事に。

 

佐倉藩主に外山高士、重臣二人に梅津栄汐路章て。豪華かつギャグ回ですね。それだけじゃまずいと思ったのか郡奉行に内田勝正が。

 

・農民を宿建設、道路や橋整備などに駆り出し、城では想定問答を。会計検査前の地方自治体状態で笑う。一揆を起こそうとして巡見使が来ることを知り、直訴しようとしていた農民達は牢にin

想定問答中

・巡見使(鶴田・小島)が着くが留守居役の報告と違う様子に疑念を抱く家老達。これは当て馬で本物の巡見使はこっそり領内を廻っているのではないか?と。巡見使以上にやばい人が来てます。

 

汐路章が川で泳ぐ上様を発見して「河童のように泳ぐ…」見つけたー!となるwww伏線回収。

……

・川から上がった上様「あー気分がいい。さっぱりした」かっわいい。褌直してるw着物を雑に脱いであるのも良い。

 

・巡見使に間違われ続ける上様。取り繕った綺麗な場所を見せられるが途中、おそのが現れ、目配せにより実態が分かる裏長屋へ。

 

・田んぼを検分する上様。稲のもみの数まで瞬時に見てとり、豊作どころか不作だと見抜く。すごい。

 

・村の若者磯吉のもとへ薬屋に扮し訪ねている半蔵。背後に『政治を正せ』『虫けらではない』などの不穏な筵旗が立ってるのに「いい所でございますねぇ」w

笑顔で可愛い薬売りと後ろ筵旗のギャップ

・後の御庭番は行商人姿がデフォルトだけど半蔵は雲水・職人でいることが多いのでレアで嬉しい。しかも体育座り……かわいいがすぎるのでやめてほしい。

 

・気候が良くても政が悪ければ何にもならないという庄屋の娘お初に「そんな事がありますんで?」と話を聞き出そうとする半蔵。でも田んぼの畦まで入って調べている巡見使様(上様)なら…などと話している所へ役人が。今までほのぼの顔だったのが急にキリッとする半蔵。かーわーいーいー

急にキリっと(かわゆ)

・上様の所へ使わされるお初。浴衣上様良いですね。無用だ、下がってくれと言う上様だけどお初のもの言いたげな様子を見て受け入れる。

浴衣よいね

・上様が接待を受け入れたと安心して鶴田小島の宴席に戻ってきた梅津栄汐路章らとともに乱痴気騒ぎタイム。

楽しそう

・南京豆(落花生)を上様に見せるお初。これを作り売れば農民が潤う筈が、公儀が豆の存在を知らないのをいい事に出来高の8割を藩に上納せねばならず、井戸役や窓役婚礼役などの課税につぐ課税で苦しめられている、と。

 

・部屋の外から探る気配を感じ、明かりを吹き消す上様、色っぽいね。咄嗟に抱き寄せたお初に正座で謝るのが良い。

ドキドキからの陳謝

・おまち、上様の部屋へ。そこには着物を直すお初が。突然差し込まれるラブコメ

突然のラブ&コメ

・しかし上様がすぐ説明。納得し、家が遠いお初に「私の部屋に泊まったら?」と言うおまちはいい子やのう。

 

・おまちたちが出ていった途端「半蔵おその」と上様が声掛けすると地窓障子が開いて控える二人が。そんな所にいて蚊にくわれないか心配。特に半蔵は肌弱そう(すぐ赤くなるんよ)だから。

障子開けたら半蔵おその

・ちなみにお初の訴えの時からしっかり聞いてたそうなのでラブコメで二人で顔見合わせてニヤニヤしてそう…と思うとかわゆ。

 

・巡見使出立の場に証人として捕らえられてる者たちを連れてこいと命じる上様。

 

・本物の巡見使の所へ行ってしまう磯吉。内田勝正に斬られるけど何とかお初と逃亡。

 

・牢から農民達を助け出す半蔵おその。

見張りは全部殴り倒したよ☆

・路上まで逃げるお初磯吉を追ってきた内田勝正。斬ろうとしたところへ上様の正義扇。引きの画なので珍しく投げるところが写ってますね。

扇子投擲モーション

・ついに偽巡見使(上様)と本物の巡見使の顔合わせ。偽者め!と言われても、偽者=悪とも本物=善とも限らん、本陣から一歩も出ず民百姓の汗と脂が滲んだ尊い金で飲むかつ食うとは巡見使と言えるのか?と糾弾。

 

・おのれ、と斬りかかってくる役人の帯紐を切って袴を落とす上様w

 

・そこへ佐倉藩主。上様顔バレで皆控えるが苛酷な上納金の事はしらばっくれる。

 

・ベストなタイミングで、牢から解き放った庄屋や村人という証人を連れて来る御庭番。物陰でタイミング計ってたんだろうなー。

ベストタイミング

・半蔵が庄屋の手を引いてきたのも、背を「さあ」というようにポンポンと叩いてたのもくそかわいいな。おそのにも肩ポンするし、癖?なんだろうな。優しくて、嫌な感じじゃないのがすごい。

庄屋の手を引くアテンド半蔵。

・かくなるうえは…な内田勝正。落ち着け、やめときなさいよ。

 

・立ち回り開始。とりあえず上様は放ってw村人達を安全な所に連れて行く御庭番。なごむ。(上様は最強なので放っておいて無問題)

庄屋の腰に手を当て立たせる親切な半蔵

村人を逃がす御庭番(上様は放置)


・いつもより半蔵パート長め。梅津栄汐路章…鶴田忍に小島三児と4人片付けないといけないからですね。大変。半分おそのに回しても?と思うけど、コミカルな分、手数も多くてタイミングも合わせないと…だもんなー。『将軍はんて何んどすえ?』や『花も恥じらう白浪渡世』回の殺陣と同じ。

ピントが合ってなくても面白い汐路章(褒)

・殺さなくて良さそうなのをきちんと見極めて、鶴田&小島の刀を一度に払って鳩尾を柄で殴る半蔵w

コミカル殺陣もお手の物

・暴れる上様を灯籠の影からバツの悪い顔して見てる外山高士の可愛さよw

暴れる上様

叱られる幼子のようにcuteな高士

・上様にじっと見られて内田勝切腹。気の毒…と思ったけど橋建設の時庄屋に暴行してたしな…

 

佐倉藩主と家老は沙汰あるまで蟄居謹慎(悪政許しがたいと言われてたので厳しい沙汰でしょうね)巡見使二人は役を解き小普請入り。

 

・磯吉は無事。上様が治療代と残ったら婚礼に使えと渡したお金、家老らから貰った手土産じゃ?

 

・一足先に江戸城に帰り、上様からのお土産落花生を加納の爺に食べさせる半蔵「お味はいかがですか?」と少し身をのり出し尋ねてるのがクソかわいいですね。

つまみ食いしなかったのね(真面目)

・しかしピーナッツ山盛りすぎる。馬の餌じゃないんだから。あと年寄り相手なので喉詰まらせないよう、飲み物も出してあげてw

落花生を食らう爺。得意の顔芸を披露

・お初との別れで〆のナレ。抱き寄せた時に肌の匂いを嗅いどったんかい!と下世話にツッコミたくなるけど、上様が楽しそうなので何よりです。しかし上様は各地に上様お慕いギャルを作ってくなー。