時代劇+α 拝見録

吉宗評判記 暴れん坊将軍のお庭番(半蔵おその)を主軸とした感想記録・半蔵役の和崎俊哉 氏の出演作感想も

吉宗評判記202話『ずっこけ勘八功名噺』(迫間/松尾)感想

甲府城御金蔵から御用金が奪われ、甲府勤番支配の関与を疑う吉宗は甲府入りする。そこで婿養子でうだつの上がらなさを妻に責められ家出した勤番役人安斉勘八に出会った。己の出世より人命を大事にする彼の心根を知った吉宗は御用金強奪犯捕縛の手柄を立てさ…

吉宗評判記199話『最後に微笑った悪い奴』(迫間/荒井)感想 その2

前記事より続く

吉宗評判記199話『最後に微笑った悪い奴』(迫間/荒井)感想 その1

津軽藩家老、工藤伝八郎という侍、八代屋が結託、藩政を握るため藩御用達だった千歳屋に放火して潰す。それを調べる為に家老に奉公していた千歳屋長女お志乃も殺す。だが遺棄した死体が川に浮き、隠すために辰五郎知り合いの臨月女房持ち勘太を利用し処分し…

吉宗評判記198話『あわれ、残んの花ちりぬ』(迫間/松尾)感想

吉宗の乳母おりくの方が江戸に出てくる。喜ぶ吉宗と爺だが、実はおりくは重い病で末期の別れに来たのだった。一方、おりくが権力を握るのではないか?と案じた柳の局が、勘定奉行を罷免され隠居した萩原監物を焚き付け、監物はおりくの方を亡き者にしようと…

吉宗評判記197話『河豚より怖し小判鮫』(土橋/荒井)感想

江戸城への魚納入は日本橋魚河岸が担っていたが深川河岸も加えては?と賄・台所頭からの要望が。そこへ日本橋元締の大和屋の料理で腹痛をおこしたと旗本が騒ぎ出し、大和屋の板前亥之吉と知り合っていた吉宗は不審に思う。御庭番に調べさせたところ深川元締…

吉宗評判記192話『泣き笑い河内人情ど根性』(迫間/松尾)感想

目安箱を設置した大阪から何の申し出も無い事に不審を抱く吉宗。御庭番を伴い大阪へとお忍び旅へ。かの地で楠木正成公の墓が打ち捨てられているのを目の当たりにし、これではいかんと石碑を建てようと石屋を訪ねる。頑固で口の悪い石工官六と何とか打ち解け…

吉宗評判記190話『日本一の雨男』(高橋/荒井)感想

天気予報が当たらない天文台勤務の相羽三四郎。父一人子一人で息子を育てるが、慕ってくれる団子屋の娘八重もいて、熱心に予報に取り組む。 そこへお狩場にて吉宗暗殺を目論む尾張藩江戸家老一味が、狩り当日は晴れの予報を出せと八重を人質に脅迫を。嘘の予…

吉宗評判記188話『嵐を呼んだめ組の花嫁』(今村/荒井)感想

恩ある“に組”頭・市松の病が重い為、息子佐平とおまちの間に縁談話が持ち上がる。おまちは複雑な心境ながら話を受け入れようとするが佐平には夫を亡くした子持ちのおきた、という思い人がいた。そのおきたが暮らし、に組が後ろ盾の長屋が二足わらじの大島屋…

吉宗評判記187話『天下御免!虚無僧変化』(迫間/松尾)感想

長崎奉行土屋掃部が怪しき虚無僧に殺され、土屋配下の与力も襲われ行方不明に。同じ頃江戸では若い娘が次々とかどわかされ、その件にも虚無僧が関わっている疑いが。両事件を追う吉宗は怪虚無僧を捕える為、虚無僧支配の総本山一月寺に乗り込み交渉。1日だけ…

吉宗評判記186話『男なみだの恋太鼓』(和久田/松尾)感想

江戸に出てきた元馬喰の上州無宿馬吉は力自慢で喧嘩っ早いが気持ちの良い男。火盗改与力の夫を亡くしたばかりの天野家に下働きとして住み込むことになり、奥方みわに惚れ、息子の耕太郎とも打ち解ける。しかし天野を殺した盗賊一味が、首領の隠し金の在処を…

吉宗評判記183話『かりそめに咲く夜の花』(土橋/松尾)感想

尾張公から吉宗への書状を携えた小姓頭が殺され、書状を奪われる。画策したのは尾張藩留守居役と伊勢屋・若年寄の一味で公儀を脅迫し大金をせしめようとしてのことだった。ところが実行犯に雇った浪人馬場九十郎に奪った書状をたてに脅される始末。公に出来…

吉宗評判記182話『据え膳喰う奴喰わぬ奴』(高橋/松尾)感想

佐倉藩領民は重税に苦しみ一揆寸前、江戸より巡見使が来ると聞いて実情を訴えようと希望を持つ。ところが巡見使は本陣に籠もり遊興三昧、それを見て藩家老達は彼らは当て馬で、当地に赴いていた吉宗を本当の巡見使だと勘違いする。何とか悪政を誤魔化そうと…

吉宗評判記181話『絵筆に誓った兄弟仁義』(今村/松尾)感想

結城藩留守居役井深の弟栄次郎は兄に勘当され、絵師を目指し遊里で恋人お夕と共に遊び暮らしていた。厳しいながらも自分を応援してくれていた兄が工事割当をたてに大名から賂を受けて権勢を誇る公儀奥右筆山城宗哲に辱めを受けた上に殺され、お夕も傷つけら…

吉宗評判記180話『説教しながら盗む男』(和久田/松尾)感想

説教泥棒の半助と出会った吉宗。半助は大火事で亡くした妻子の骨が判別できないので、亡くなった人々全ての供養塔を建てようと泥棒をしていた。それを知った吉宗は供養塔は自分が建て、盗んだ金を人々に返し、半助を更生させようとする。しかし刀剣好きで辻…

吉宗評判記179話『狸侍一番手柄!』(土橋/荒井)感想

辻斬りが横行する江戸の町。お役目で辻斬りを追って負傷した娘の許嫁潮田の代わりに、御台所番石田(坂上二郎)が夜回りを引き受ける。そこで吉宗と出会い、吉宗は石田の人柄に好感をもつが、石田が目撃した辻斬りの一人は潮田の上司深江の息子だった。一方辻…

吉宗評判記178話『土俵に賭けた舞扇』(今村/荒井)感想

龍虎の知り合いで武州から来た相撲取り志望の青年伝吉。共に来た育ての親の村名主半右衛門が年貢の減免を願った事により領主中泉と抱え力士荒岩に殺され、中泉主催の闇相撲に出て仇を取ろうと龍虎、吉宗と特訓を開始する。名主だけに飽き足らず妹おさんまで…

吉宗評判記175話『百万石の冷飯くらい』(迫間/松尾)感想

加賀藩主の18番目の息子捨千代は大和高取藩の婿養子となる事が決まり、吉宗へのお目通りを控えていた。ところが当日藩邸からいなくなり、町で龍虎と源三と知り合い、記憶喪失だと偽り2人に世話になる。守り役の彦太夫は捨千代を必死に探し、また高取藩を手中…

吉宗評判記173話『瀬戸のさざ波乙女波』(和久田/松尾)感想

駕籠訴をしようとして息絶えた若者音松の訴えを知り、彼の在所尾道へ旅立つ吉宗一行。尾道の福山藩で名君の誉れ高い阿部正福は家老一味に毒を盛られ病の床に。それをいいことに家老は民に重税を課し苦しめていた。吉宗は音松の父杢兵衛と妹つると出会い、家…

吉宗評判記171話『裏切り者に熱き涙を』(土橋/荒井)感想

油の価格高騰に悩まされる江戸の町。吉宗は己が抜擢した勘定奉行朝倉隼人に任せておけば大丈夫と安心していたが、忠相と御庭番の調査により値を釣り上げている油問屋河内屋常陸屋と朝倉が通じていたことが分かる。そして朝倉自身も出世に目がくらみ抜き差し…

吉宗評判記170話『血斗!甲州笛吹川』(迫間/荒井)感想

甲府を幕府直轄地とした吉宗。勤番支配として派遣された小山田丹波は吉宗を恨んでおり、甲府で圧政を敷き当地で暮らしていた武田の遺臣を追いやり、やがて騒乱が起これば吉宗の責にしようと画策する。吉宗は自ら甲府に赴くが山中で迷ううちに武田遺臣達に会…

吉宗評判記169話『天晴れ!腹ぺこ一番槍』(和久田/松尾)感想

藩が取り潰され、身を立てるため江戸に出てきた槍の達人神崎平九郎。吉宗は剛直な彼を気に入り、仕官先を紹介したりと世話を焼く。しかし神崎がひょんなことから吉宗と御庭番が探っていた抜け荷をしているとおぼしき勘定奉行に雇われることになり…

吉宗評判記168話『天下御免の夫婦喧嘩』(今村/荒井)感想

辰五郎と喧嘩をし、家を飛び出したおさい。知り合いの料理屋で岸和田藩家老と知り合い、家老宅へと招かれる。家老の狙いは若き藩主の亡き乳母お藤に生き写しのおさいを利用し、贔屓の商人泉州屋の綿専売を認めさせることだった。

吉宗評判記166話『鈴に誓った前髪剣法』(土橋/荒井)感想

江戸城外堀修復工事入札に関する不正を調べていた普請方改役人吉岡が殺される。彼の妹で、男装し剣の腕の立つ弥栄と知り合った吉宗。行方不明の兄を探し、殺されてるなら仇を討とうと躍起になる弥栄を諌めるが、吉岡を殺した一味は弥栄をも殺そうと魔の手を…

吉宗評判記165話『誰がための親不孝』(飛鳥/松尾)感想

口入れ屋木川屋の長男市助は家を出て放蕩を繰り返し、父と弟を悩ませていた。だがそれは実子の弟に跡目を継がせようとする市助の芝居。御浜御殿改修工事御用を争う大倉屋に父が殺され、弟が家に戻って欲しいと懇願するのを断る市助。だが普請奉行と結託した…

吉宗評判記164話『心の鎖は人情で裂け!』(和久田/井沢)感想

甲府山中で横死した御庭番配下からの知らせで代官に不審な動きありと知った吉宗。早速甲府に旅立つが、途中男女の押し込み犯を止めたことにより片割れの女に恨まれ狙われる。 甲府では代官が隠し金山を掘っており、黒幕には勘定奉行が。一味は隠蔽のため甲府…

吉宗評判記144話『御命焼酎一升にて候』(迫間/井沢)感想

息抜きに御庭番を伴い梅屋敷へ出かけた吉宗だが急病で町医者に担ぎ込まれる事態に。その町医者斎宮圭斉(いつきけいさい)は元相馬藩医であり欲がなく腕もいいが偏屈な頑固者で、命を救われた吉宗らは圭斉に叱責されながらも好ましく思う。しかし彼が御典医就…

吉宗評判記143話『俺は天下の鼻つまみ』(和久田/松尾)感想

吉宗が出会い、懐かれた車坂の権九郎はゆすりたかりをなりわいとした無職渡世の男。その飾りない心根に惹かれ、交流を深めるうちに天涯孤独な彼がゆすった金で己と同じ境遇のみなし子達に施しをしているのを知る。彼を正業につかせようと思う吉宗だったが権…

吉宗評判記142話『年の暮 新さん巷の煤払い』(迫間/松尾)感想

青木昆陽から頼まれ結城道場の婿養子伊織の面倒を見る吉宗。彼は己を良く思ってない姑と厳しい妻信乃に圧され腑抜けとなり家出する始末。その結城道場を若年寄就任を目論む安倍紋太夫の配下で道場師範代でもある大場が資金調達のため乗っ取ろうと画策する。

吉宗評判記141話『春遠し凶賊の母』(和久田/井沢)感想

吉宗が見つけた5代綱吉宛の恋の歌の短冊。同じものを持つ団子屋の女主人おりはは若い頃綱吉と出会い、人知れず子を生み育てた。しかしその子·小三郎は非行に走り出奔し、江戸の町を跋扈する盗賊の首領春雨小僧となっていたのだった。

吉宗評判記140話『天下御免のあばれ槍』(飛鳥/荒井)感想

吉宗が出会った槍使いで岡山出身の元郷士笠井杢兵衛は夫を殺された紀久とその娘奈美をかくまい面倒を見ていた。彼女の亡き夫は岡山藩船手組同心で、藩船を使った家老の抜け荷を告発しようと証拠を持ち出し江戸に来て殺されたのだった。そして杢兵衛もまたそ…