時代劇+α 拝見録

吉宗評判記 暴れん坊将軍のお庭番(半蔵おその)を主軸とした感想記録・半蔵役の和崎俊哉 氏の出演作感想も

吉宗評判記196話『何故に悲しき相合傘』(和久田/松尾)感想

切れた鼻緒を直した縁でさやという娘と出会い、惹かれていく吉宗。しかしさやは父竹中の職場勘定奉行所の綱木兵庫と縁談が決まってしまう。綱木は不正をしている勘定奉行の腹心で不正を暴こうとした勘定吟味役を自害に見せかけ殺すような悪辣な男で、嫁いださやに悲劇が訪れる。

 

※2024年7月4日作成、画像等は後日追加します

 

さや/山本みどり

竹中伊平次/内田稔

福山監物/伊庭剛

後藤志摩守/名和宏

綱木兵庫/早川保

 

 

・雨の中、通りすがりに娘の切れた鼻緒を直してあげる上様。時代劇の恋の始まりの定番。そして上様といい感じになりそうなのは死亡フラグ

 

勘定奉行の公金横領を調べていた勘定吟味役の福山監物、奉行の配下綱木@早川保に屋敷に踏み込まれ、逆に横領の罪を着せられて殺される。早川保は悪いなー

 

・冒頭の娘、さやの父竹中伊平次が内田稔。不幸確定。

 

勘定奉行名和宏に声をかけられる竹中とさや。いやー😣名和宏がさやさんにロックオンしてる……

 

江戸城名和宏の報告後、福山監物は堅物を絵に描いたような実直者なので断じて!と不正などがするわけない旨を訴える爺。確かに伊庭剛と名和宏だったら不正顔は名和宏だしね。

 

・爺がそこまで言うのなら、と半蔵を呼ぶ上様。この件、そのほうの目で調べなおしてくれと命じる。半蔵が中腰ですすっと来た時畳縁を踏まないように歩いていてお行儀がいいねと思いました。

 

・なので勘定奉行邸でがっつり畳縁踏んでる名和宏に笑う。さすが宏。

 

・竹中家に上様を連れて行く辰五郎と龍虎。食事の支度をしているさやに野菜を差し入れ。改めて挨拶をする上様とさや。しかしさやの辰五郎の呼び方”頭殿“て珍しいな。

 

・御庭番から上様へ調査報告。福山監物は記帳した物も遺漏なく、身辺に不正のにおいなどまるでない、とのこと。それはともかく内偵のために奥女中の格好のおそのと半蔵が並んだ画がとても良い。好き。

 

・不正のにおいはむしろ勘定奉行の方に…と進言する忠相。志摩守の本当の顔が知りたいと御庭番に調査命令。本当の顔って…見るからに悪顔でしかないのに。

 

・上様、め組・さやとお弁当持って巣鴨へ。め組の衆が弁当に集中してる内にさやと二人っきりになる上様。なかなかやりますね。

 

・デートの約束もw自分から誘わない所が上様らしい。

 

・木陰で聞いてるおまち。辰五郎「気にすんな、新さんモテるわけないじゃねえか」ひどいwww

 

勘定奉行邸で奉行と綱木の密談。途中はっと気づく綱木、槍で天井を突く。天井裏に潜んでいた半蔵、間一髪でよける。続けて突きまくる綱木と、よけ続ける半蔵。もぐら叩きじゃないんだからwww

 

・廊下まで追いかける綱木。腰元に扮したおそのが邪魔をする。ナイス。

 

・しかし外道な上にしつこいって最悪だな綱木。

 

・雨の中、上様を待っていたさや。約束の芝居見物には行けそうもない、と。芝居見物の後は芝居茶屋でうまいものを食べようとデートプランまで考えていた上様w

 

・め組でさやの縁談話を聞きショックを受ける上様。目線をずっと落としていたのに、ため息をついて目をあげ「定めだな…こいつが俺の」かっこいい。

 

・さやの花嫁行列を見送る上様。そこに勘定奉行とさやの嫁入り先の綱木がグルだと報告に来る御庭番。よし、ここで名和宏と早川保を成敗しようぜ(無理)

 

・婚礼で花嫁をねっとり見る名和宏が嫌すぎる…(褒めてます)くそ、二重顎部分をがっつり掴んで「あ?何見てんだよ?💢」と捻り上げてやりたい。

 

・花嫁の父なのに監物邸に侵入し家探で日記を見つける竹中さん。江戸時代の婚礼って花嫁の父はさっさと帰るもんなの?

 

・新婚初夜で名和宏にさやを差し出す早川保のクソっぷりが凄い。

 

名和宏から逃れるのに舌を噛んで絶命するさや。くそー懐剣で宏を刺せてたら…

 

・竹中さんが自宅で監物日記を読んでいると、戸をしつこく叩く音が。この叩き方は絶対他の侍じゃなく綱木だよ……何故ならムカつくから。

 

・大八車に乗せられた娘の遺体に驚く竹中。どうしてこんな事に…と言う問いに、俺が嫌で自害した、迷惑、面目を潰されたなどなど着実にムカつきマイルを積み上げていく綱木。早くマイル使って死出の旅に出て欲しい。

 

・怒り、監物日記を見せ奉行と綱木の不正を糾弾する竹中さん。え、このタイミングで?必殺だったら内田稔も斬られ、虫の息のところに上様が駆けつける…だろうけど暴将だからか斬られる前に上様が。

 

・半蔵おそのも駆けつけ、綱木らを追い払う。

 

・さやの遺体を抱きかかえ、何故こんな事に……俺には信じられんとガチギレ上様。

 

勘定奉行の登城途中。さやの赤い傘をさし、立ち塞がる上様。蕭々と降る雨の中とかなら美しく画が決まるのにすっかり晴天w雨が無理ならせめて夜にしてくれ。

 

・あと相国寺背後の空の江戸城がいつにもまして絵。

 

・不審者に斬りかかる綱木達。忍ぶ半蔵の気配に気づくくらいだから武芸はそこそこ出来るんですよね。それがまたムカつくけど。

 

・さすがに上様だとすぐ分かる名和宏。懐から監物日記を出し、放るだけでなく正義扇を名和宏にぶつけ、膝を折らせる上様。珍しい扇子使用法。

 

・斬れ斬れタイム。今日の上様は私怨が入ってるので叩きのめし方が強いよ。

 

・数珠をちゃんと帯に挟み込んでいる半蔵。いつも激しい動きに数珠が跳ねて顔に当たったりして邪魔だからね。かわゆ。

 

・刃を返し綱木をたたっ斬る上様。二太刀で殺すんじゃなく足の先から寸刻みにして欲しい。

 

・1人残った名和宏は御庭番に追いつめられ、羽織を半蔵に投げつける宏w

 

・自刃でお腹ぶっすり。ふっくらさんだからか刺さるSEに肉厚感があるな。

 

・出家する内田稔内田稔、顔も声も渋くて好きなんだけど必ず不幸になるので「あああああ」となる。

 

・おまっちゃん…!(号泣)

 

・上様におまっちゃんがいて良かったよ……。め組の花嫁じゃおまっちゃんの気持ちに全く気づいてなくて辰五郎や視聴者(私)を呆れさせた上様だけど、さすがに何か感じ取って欲しい。この先の『ずっこけ勘八〜』では分かってとぼけてる感があったけど……

 

早川保は狡猾な役が多くて毎回実に憎々しい…という良い悪役ですね。

吉右衛門鬼平犯科帳『仇討ち市兵衛』で珍しく善人(盗っ人だけどね)、昔かたぎの老大盗賊市兵衛を支える片腕役を好演してましたね。でも早川保だからそのうち裏切るんじゃないかとドキドキしたよ。最後鬼平の情けを受けて目を潤ませてるのもとても良かったので機会があればご覧あれ。