時代劇+α 拝見録

吉宗評判記 暴れん坊将軍のお庭番(半蔵おその)を主軸とした感想記録・半蔵役の和崎俊哉 氏の出演作感想も

吉宗評判記187話『天下御免!虚無僧変化』(迫間/松尾)感想

長崎奉行土屋掃部が怪しき虚無僧に殺され、土屋配下の与力も襲われ行方不明に。同じ頃江戸では若い娘が次々とかどわかされ、その件にも虚無僧が関わっている疑いが。両事件を追う吉宗は怪虚無僧を捕える為、虚無僧支配の総本山一月寺に乗り込み交渉。1日だけ托鉢を控えてもらい、その間に犯人探しをすることになる。

 

 

 ・まともな長崎奉行。しかも強い。前回の火盗改といい、まともだと驚いちゃうのは時代劇鑑賞の弊害。

 

・虚無僧登場。切られた笠の下から長崎奉行をねめつけると、額に汗し動けなくなる長崎奉行。何故に??謎の赤い光も…変な、いや変わった映像だと思ったら松尾監督回。

何じゃこの赤い光

・あと虚無僧、私大好き今井健二じゃないですか。

ラブ♡

長崎奉行所筆頭与力は長塚京三。若い。長崎奉行の死の不審を老中小笠原に訴えようとするも、門前払い。虚無僧に後をつけられ、材木の下敷きに。このあと行方不明のナレ。

 

・江戸では娘が行方不明になる事件が勃発。老中小笠原図書頭に責められる忠相。しかし図書、いいキャラしてる。セリフ回しが憎々しく、かつコミカルで良い。

 

・たまらず忠相を庇う上様w

 

長崎奉行暗殺の調べも進んでないのに後任は前長崎奉行の日下部大学再任が良いのでは?と提案する図書。「珍しく手回しが良い事だのう」嫌味をかます上様。

絵画のように美しい上様

・早速日下部屋敷を探る御庭番。入って行く武士を見て「お、あれは…」と言う半蔵と「誰です?」と聞くおその。御船手頭(幕府船の管理と海上輸送担当)の三宅外記。

可愛いふたり

・日下部大学は今健に続いて私大好き田中浩じゃないですか。初見時は分からなかったけど、時代劇を少しは見るようになって初めて分かる豪華さよ。

今日も顔の濃い浩
お洒落なタイルみたいな柄の羽織似合うね

・廻船問屋大村屋に行く上様。廻船問屋というだけで怪しいのに南原宏治。悪いに決まっている。

 

・長崎に店を出してるのに土屋掃部を知らないと言う大村屋に不審を抱く上様。南原宏治なのに迂闊だよ大村屋…

 

・虚無僧に魅入られると、若い娘はぼぉっとなって寝つき、再び尺八の音色が流れるとフラフラとついていってしまう。ど、どういう事ですか?

 

・捜査が進まない忠相を励ます上様。爺「わしのように落ち着いておればいいのじゃ」上様「うん、爺は少々落ち着きすぎだがな」笑

迫間上様は爺にツッコミ入れがち

・その場に御免、と入ってくる御庭番。土屋掃部は清廉潔白な分、商人たちにとっては目の上のたんこぶであった事、剣の腕も立つのに眠るような顔で亡くなっていた事などを知らせる。疎ましく思っていた商人の中に大村屋が。

二人とも手の付き方が綺麗

松尾監督らしいアングルな御庭番



・魅入られた娘が夜寝ていると尺八が聞こえ、障子が開き、そこには虚無僧がwwwまたフラフラとついていく娘。催眠術ってこういうものでしたっけ?

暴将とは思えない画づら

・虚無僧の総本山一月寺に乗り込む上様。長塚京三、生きていて虚無僧になってたw

 

・かどわかしや殺人の影に虚無僧が…と言われても知ったこっちゃねえとかえす京三に、このままでは虚無僧の善悪見分け難く、世間では虚無僧と見れば悪となるがいいのか?と説く上様。

 

・上様の「ええぃ面倒くせえ!」素敵。急に口が悪く。

 

・俺も同じ事を言ってこの寺に乗り込んで来たんだ、と笑う京三。殴り合ってもいないのに謎の雪解け。

 

・後日、長塚京三がめ組に現れ上様に「明日一日限り、一月寺支配下の虚無僧の市中托鉢は取り止めにするぜ」と告げる。

虚無僧京三

 

・一日のうちに怪虚無僧を見つける為、市中を歩き回る上様。供をするおそのに「疲れただろ?」やさしい。

 

・まんまと4人連れの虚無僧を発見。ご喜捨を…と呼び止め、どこの梵論字かな?と問うと「うん?虚無僧は一月寺と決まっておるが…」今健はいい声だなー。

 

・上様「ほお、そいつは妙だな。今日は一月寺の虚無僧は町中に出ておらん筈だが?」今健「なにぃ!?」

 

・おその「いい加減、尻尾をお出し!」w私もおそのに言われたい。出す尻尾ないけど。

 

・今健虚無僧が使うのは目くらまし、ならば目を見なきゃ大丈夫ってwいくらなんでも簡単すぎるわ。

 

・上様に取り押さえられ、娘達の居所を吐け!と詰問され「馬鹿め!今頃は海の向こうだ!」と高笑いする今健。その発言で上様に「今、動かせるのは御用船だけ…その船倉は霊岸島!」と見抜かれるってwwwドジっ子今健、ちょう萌える。

うっかり今健…かわいいかよ

霊岸島。日下部、三宅、大村屋が船倉に集い誘拐した娘たちを前に外国に売る話を。いくらぐらいになるんだ?と言う日下部に「おめえさんを長崎奉行にするために使った金に比べりゃ雀の涙よ」「嫌なこと言うなよ」しょぼんとする日下部@田中浩w

弱気な浩もいいね

・娘達を連れて船までの道中、尺八の音色と共に虚無僧姿の長塚京三が立ちはだかる。えらく決まってるんですが…長塚京三、この人数に一人では無謀じゃね?

 

・逃げる娘達を取り押さえる大村屋。そこに正義扇。暗闇から光る道を走って来る上様。かっこいい。

駆けつけ上様いいよね

・その隙に娘達を連れていく御庭番。半蔵が「おその、急げ!」と促し、自分はしんがりをつとめて追手の刃を防いだの、かっこいいな。

 

・ラス立ち回り。引きの画、暗い照明でほぼ一方向から…という暴将にしては珍しい撮り方。上様の殺陣、メリハリが効いてていいですね。

 

・半蔵の斬り伏せも早くてめちゃかっこいい。早いのもしっかりめなのも両方できるんだよね、和崎氏。

 

・田中浩も上手いので見せてくれ…といつも思うけど暴将では叶わない悲しみ…。本当、他にも上手い人が出ると勿体ないなーと。

 

・田中浩は半蔵が成敗。大上段で斬りかかってきた浩の脇腹をシュパッと抜いたのかっこよすぎる。やはり二人とも上手い人だと良き。

成敗前。力まない自然な構えも良い半蔵

・上様に元長崎奉行所筆頭与力である事を告げる長塚京三。今一度、長崎に戻ってくれぬか?と請う上様。目的の為とは言え、一旦俗世を捨てたのに、本懐とげたから戻るというのは一義が通りません…と断る長塚京三。上様が気に入る人は抜擢を断りがち。

影のように控えてる御庭番よき

長崎奉行を狙って悪事を働いた日下部大学に与した為、沙汰あるまで謹慎を申し付けられる小笠原図書頭。忠相をいじめられた恨みは決して忘れない上様w