時代劇+α 拝見録

吉宗評判記 暴れん坊将軍のお庭番(半蔵おその)を主軸とした感想記録・半蔵役の和崎俊哉 氏の出演作感想も

吉宗評判記103話『大騒動!寄り道したのが悪かった』(迫間/松尾)

日光社参の折、部屋住み時代の友である大久保忠之が藩主を務める烏山藩の不審な話を聞いた吉宗。友を案じ、空き日程を使い将軍として爺を伴ってお忍びで烏山藩へ行くが、代官に捕らえられ牢にまで入れられる始末。
代官の振る舞いを詫びる目付けに藩主の様子を尋ねると、実は忠之は3年前の落下事故により心神喪失に陥っていたのである。

※以降ネタバレなのでお嫌な方はここで終了を

 

 

烏山藩主大久保忠之は西沢利行。祭りの日に歓声をあげる領民に声をかけようとして高台が落下、でタイトル。珍しい始まりですね。

壊れそう感のある高台

 

・上様と大久保忠之の部屋住み友達時代回想。めっちゃ仲良しだったのは分かるんですが実年齢44歳の西沢利明と27歳の松健さんが同年代設定すごいな。まあ役者さんの実年齢と役の年齢は違って当然だしね。

ふたりは仲良し☆

 

・お忍びで烏山藩入り。目付け(原口剛)と出会い、誘われ歩く所を、代官(遠藤征慈)が駆けつける。上様を偽者と決めつけ連行。爺は怒り心頭だけど、サッサと馬を降りる上様w

 

・国家老(御木本伸介)に命じられ、目付が上様を牢から出そうとするが「ならん!あの代官が己の非を認めるまで出ない」と言い張る上様。

 

烏山城。奥女中·小浪(服部妙子)と幼子のように遊ぶ大久保忠之。西沢利行のうつけ演技良いですね。木陰から様子を見ている半蔵。だから昼日中に忍装束は目立つからやめておいた方が…

 

・牢の上様に忠之の様子を報告する半蔵。目付の言う事を鵜呑みにせず半蔵に調べさせる上様の用心深さ…好き。

 

・忠之が何故そのような有様に?と悩む上様に半蔵が恐れながら…と畏まりつつも「忠之公が心神喪失してるのは事実(だから今理由を推測してもしょうがない)」という意の提言をしてて笑う。主従揃って現実主義なんだよねー。

 

・牢破り(半蔵が鍵を開けました)報告を受ける代官。遠藤征慈は囲み目アイライン入れてるみたいな目ですごいな。いや、上は実際入れてるだろうけど。

 

烏山城に乗り込んでくる上様。御木本伸介の家老『志摩』という下の名かわいいね。

 

・それで思ったけれども、家老石堂志摩、目付多田左近、代官丹沢源内、皆命名センスが良い。

 

・蝶の玩具をもった忠之登場。吉宗がまるで分からず、爺の髭を抜いて遊ぶ。西沢利行のうつけ演技も爺の顔芸も生き生きしとるw

ご乱心忠之 良い角度ですね

爺発見 髭を抜いて遊ぶ

 

・来なければ良かった…と帰路につく上様&爺。

ハートブレイク上様

 

・そこへ奥女中小浪が事情説明に。忠之が高台から落下した時に抱きとめた代官の名を確認する上様。落ちた成人男性を下で抱きとめるって命がけだからね。説明が終わると覆面侍集団に襲われる。

 

・何故お庭番は側についてないんだ…半蔵おそのは「上様お強いから大丈夫♪」と思ってるのか、よく上様を放置するよね。

 

・ま、でもこれくらいは上様一人で楽勝…だけど新しい頭巾侍が現れて上様の味方に。襲撃者を退けた後、その侍に頭巾をとらせる上様「そ、そちは…」で場面転換。しかし声でバレバレですがな。

 

烏山城に戻ってきた上様。家老と目付を労ってやろうと思ってな…と。悪い笑顔してるよー。

ガン詰めする気満々な上様
(目が笑ってないよ!)

 

・上様:自分を牢に入れた代官はどうした?→行方不明だが探し出して成敗します→そういえば左近(目付)、初めて会ったとき脱藩者を上意打ちしてたな?→はい→主君忠之は病であの様子なのに誰の上意だ?→Σ(゚д゚;)

 

・悪党を責める時の意外とネチネチ追い詰め系上様は良き。

 

・その方たちに会わせたい者がおる、と。何故か忠相が男を伴い現れる。男は代官「丹沢源内ただいま参上」

目力が強すぎる

 

・「源内、どういう事だ??」と慌てる家老達に「己の胸に問え!」w
参上!と言い遠藤征慈は言い切り系の台詞が上手いのでぴったりですね。

 

・派手打ち掛けに抜き身を持った忠之公乱入。

 

・刀を振り回して遊ぶ忠之を静かに諭し、刀を取り上げる上様の包容力すごいな。27才(マツケン実年齢)とは思えん。

包容力無限大

 

・呆けて泣く忠之を労る上様、家老達を睨みつける「石堂志摩…余は、俺はそちたちが憎い」余を俺と言い換えたよ。

 

・ここで憎い、と言わせる脚本良き。普段上様は怒りをもって悪を成敗するけれど、その怒りは天下万民の怒り。上様の感情じゃない。でもこの“憎い”は上様の感情の発露なので、忠之をどれだけ大切に思っていたかが分かりますね。

 

・上様に今こそ天定まって誅罰の下る時と知れい!と言われてもとぼける家老。メンタルの強さは大事。

 

・開き直る石堂志摩&多田左近一味、上様達を取り囲む「……ちとご酔狂がすぎましたな。下世話にも申します、雉も鳴かずば撃たれまい、と」御木本氏も名調子なので、この台詞だけでなく芝居がかった台詞全てが決まりますね。

上手いよねー

 

・主君の見る前でこの吉宗が斬れるか!との上様に、石堂志摩が殿はうつけ者、見れども見えず、聞けども聞こえず…と返すと「見えるぞ。聞こえるぞ」の声wやばいw

……くるぞくるぞ

 

・「見えると申した、聞こえると申したのだ!」忠之覚醒wうつけ芝居を打ち掛けと共に脱ぎ捨て。

キターーーーーー

 

・忠之が脱ぎ捨てた打ち掛けの柄、殺る気満々なんで「……うん、やはりこれかな?」と考えて選んできたかと思うと笑っちゃうよね。

 

・驚く一同。てか久しぶり&初めて会う上様爺半蔵が芝居だと分からないのはまだしも、身近な者達全て3年も騙したのすごくない?上様に帰れ帰れと言ったのは上様の身を心配してのことだそうです。

でも爺の髭を抜く必要はなかったと思うよ?

 

・上様の「いざ忠之!」いいねえ。

 

・立ち回り。お庭番も現れ、半蔵が上様に刀を投げる。上様に刀を投げ渡すのはいつも半蔵なんだよな。おそのは捧げ持つ役が多い。

ナイスコントロール☆&キャッチ☆

 

・御老体、お下がりくださいと爺を後ろに庇おうとして爺に怒られるおその。爺が敵を斬り伏せると「お見事!」かーわーゆーいー。

2人ともきゃわ❤

 

・忠相は何でいつも肉弾戦なんですか?初代プリキュアなの?

 

・奇声を発する爺。楽しそうで何より。

 

・多田左近は忠之成敗。石堂志摩は自刃。御木本さんのくるっと回転切腹良いねえ。

 

・忠之と源内、小浪が上様の前で跪く。むせび泣く小浪。服部妙子と遠藤征慈に並ばれると「半蔵の昔の女昔の男(後の話で出てくるよ)が…」と思ってしまうのは仕方ない。

 

・それはともかく抜き身の刀を上様から受け取る半蔵良き。鞘がないから納刀できなかったのね。

さりげないフォロー

・鞘どこいったん?と確認してみたら立ち回り開始時に上様が人を鞘ごと突いて、その人に刺さってたよ。

ここかー

 

・上様肝いりで爺の養女になった小浪は忠之と幸せに。大団円ですね。

 

・しかし有川博(小浪兄役)、チョイ役すぎない?

 

・あとこれ書いてて思ったけど忠之と忠相の忠被り紛らわしいのでやめて欲しい。上様は忠がついてる人が好きなんですか?