時代劇+α 拝見録

吉宗評判記 暴れん坊将軍のお庭番(半蔵おその)を主軸とした感想記録・半蔵役の和崎俊哉 氏の出演作感想も

吉宗評判記139話『口説いた相手が悪かった』(飛鳥/松尾)感想

自ら抜擢した甲州市川代官宗方栄之進(岡崎二朗)が病を理由に御役御免願いを出してきたのを不審に思う吉宗。同じ市川を通りかかったおそのが税に苦しむ村人らに利用されそうになった顛末を聞き、宗方の事も併せ、これは何かあるのでは?と調査に乗り出す。

 

 

・宗方が病のため御役御免願いを出してきたと聞き驚く上様。半蔵に何か聞いておらぬか?と問うても何も…ただ奥様は体がお弱く江戸に残っておられるのでは?と。御庭番の記憶力すごいな。

襖の金色と房の赤と着物の黒合わせ良し

 

身延山郷士に嫁いだ妹の出産手伝いをした帰り、甲州東箕沢村を通るおその。てかおそのの中津家は紀州郷士…和歌山から山梨の身延山にって妹は結構遠くに嫁いだんですね。

 

・ちなみに半蔵は伊賀の郷士だろうから(大月と言う名字があり御庭番になる前から刀下げてたんで)主だった忍者は郷士なのかな?

 

・鳥追い姿のおその、村役をはじめとした東箕沢村人たちから村に泊まって検見役人(村を回り稲の出来を見て税率を決める役人)のおもてなしで歌って欲しいと頼まれる。快く引き受けるおそのはいい人ですね。

 

・自ら事情を聞きに宗方の妻と子を訪ねる上様。そこにめ組が。宗方が無役小普請組のころからの知り合いだそう。

 

・検見役人の席で三味線と唄を披露するおその。検見役人は鶴田忍なのですが、おそのをちらちらみるのが絶妙に気持ち悪いな。

唄うおその

・鶴田忍に年を聞かれても「おなごに年はございません」とかわすおその。盃に口をつけるさまとか、少し酔った風情が色っぽいですね。配下を追い払い二人きりになった鶴田忍が襲いかかり、おそのの「きゃっ」で場面転換。でもコントBGMだし、おそのだし…で心配はない。

 

江戸城。宗方上司の勘定奉行を呼び出す上様。勘定奉行が睦五郎…これは今回の黒幕決定。宗方配下依田を伴っていて、宗方が仕事熱心のあまり病に倒れ、二人で相談し御役御免願いを出したと報告。

 

江戸城の別の部屋。談笑しているおそのと半蔵と爺。和気藹々ですね。そこへ上様と忠相が。上様に休暇を貰ったお礼を述べるおその、道中何事もなかったか?の問いにおそらく爺と半蔵に話していた検見役人との一幕を再び話す。あの後、鶴田忍を投げ飛ばしていたおそのw

爺も半蔵も笑顔でかわいい

・笑う上様「それは相手が悪かったなあ」タイトルwしかし笑顔のあと表情が曇るおその「村人達は私をいけにえに、年貢をまけてもらうつもりだったようです」しかも村人、最初から事情を話しているならともかく(いや、それもダメだけど300歩譲ってね)歌ってくれとだけ頼んで実際は…だからね。最低。

 

・憤る爺とどこの村か聞く上様。件の宗方支配地だと分かる。何か裏があるやも?と言う上様に詫びるおその「思わず怒りに任せて投げ飛ばしてしまいましたが」wwwもっと冷静に裏を探るべきだった…すぐ引き返して探ってくると立ち上がるおその。半蔵も「上様、それがしも」と追う。

笑ってる場合じゃなかった御庭番

甲州路の御庭番。宗方が湯治をしているという勘定奉行の言を確認するために温泉地を見てくると言い、辻で別れる半蔵。おそのが1人村に入ると首を吊った村役の元へ走る村人達が。

 

・おそのを人殺し呼ばわりする村役の娘。何でそうなるんじゃ💢

 

・投げ飛ばされた検見役人末次が怒って年貢を1割増しにし、そのせいで村役が村人へのお詫びに自害したと。それで憎むべきは検見役人だし、そもそも自分に娘がいるのに通りすがりの近い年頃のおそのを犠牲にしようとした村役…。おそのを取り囲んで責める村人たち。

 

・上様登場「自分たちを棚上げし、この女を責めるのはやめろ!」この女をいけにえにし、年貢をまけてもらおうとしたのはどこの誰だ!と…だよねーおそのは100%悪くない。怒る上様を止めるおその。とりあえずその場を去る。

 

・旅籠。通りすがりの旅の女をいけにえに助かろうなどど汚く許せないことだか、そうせねば生きていけない村人達を恨むことはできない、と言うおその。聖人か。

 

・あんなひどい目にあいながら、そこまで村人達のことを考えてやるなんて…それでこそ俺の信じる片腕だ!と嬉しそうな上様。もっと褒めてー

 

・検見役人の仕事ぶりを見る上様。賄賂を要求し、受け取ると稲の出来を七分作と言い、税率を下げる鶴田忍。後でひどい目にあって欲しい。

 

・宿で上様らと合流する半蔵。温泉地に宗方はおらず、行方不明とのこと。市川代官所を調べねば…という上様の言葉に立ち上がる御庭番。

 

・宿の廊下、半蔵の後ろを歩いてるおそのに「お父つぁんの仇!」と斬りつけるお芳。当然おそのに払われて、半蔵に取り押さえられる。半蔵殿、この人は私が…と引き取るおその。

軽めに捻る半蔵

・仇と恨んで破れかぶれに人を刺そうとするなら、本来の仇の検見役人を狙ってもいいはずで、それでもおそのを狙うってのがな…。やりやすそうな女を、というずるさがあって嫌になりますね。

 

・お芳を部屋にあげ、父を亡くした怒りや悲しみを私にぶつけて気がすむならばそれでもいいが、それでお百姓の暮らしが良くなるわけではない、と優しく話して聞かせるおその。心が広すぎるー

 

・「おそのはね、村の人たちを恨むどころか気の毒だと言っているんだ…あんな汚い真似をしなければ生きていけなように追い込んだ者たちが悪いと言ってるんだ」と上様。おそのはね…の言い方なんか良いな。

 

・市川代官所。蔵を開ける鶴田忍と依田。そこには監禁されている宗方が。

 

・夜逃げしようとした村人とのやりとりをへて、上様達の言う事が分かったと訪ねて来たお芳。喜ぶ上様「……一つ聞きたい、何故検見役人の不正を訴えない?」と。勘定奉行に訴えたが何の沙汰もなかったと答えるお芳。

 

・新任代官宗方は良さそうな人だったが、病気になったと出てこなくなり…期待は裏切られたと。やはり宗方様は幽閉されてるとしか…と上様に言う半蔵。

 

・闇に紛れて市川代官所へ行く御庭番…だけでなく上様もw半蔵おそのが塀に飛び乗り、そのまま屋根へ。大棟に跨がる半蔵の脚絆足が可愛いんですけど(フェチ)

この小さい画像でも萌えられる自分に感心

・二人で瓦を外し、半蔵がロープで中へ。何奴だ!?と驚く宗方へ「お味方です」と言い「上様のご命令でお助けに…」と葵の御紋入りの通行手形みたいな木札を。これ隠密御用フリーパスなのかな?

顔の圧が同じくらいの二人

・宗方を先にロープで登らせたところで警備に気づかれる。走って出てくる御庭番と宗方。外で待っていた上様と半蔵で追手を食い止め、半蔵が煙玉を投げて逃げる。上様は警護される貴人じゃなくて戦力なんだよな。

追っ手を自ら食い止め逃亡する将軍

・お芳の誘導で小屋に隠れる一行。笠を取った上様を見て平伏す宗方。赴任して帳簿を調べたら石高を一万五千両ごまかしてあり、依田と末次に詰問したところ黒幕の勘定奉行が登場。仲間に入れと言われたが断ったら幽閉さたとのこと。1年一万五千両はすごいな。

よい驚きっぷりの宗方さん

・お芳の父も依田が殺害。無理な年貢の交渉に行って断られ、目安箱に訴えると口にしたため。なんでその場で言っちゃうんだ。

鎖鎌持ってる人に目安箱言うたらあかん

代官所勘定奉行が到着したのを告げる半蔵。上様「現れたか!半蔵おその、行くぞ!」声が怒ってるw怒り頂点のベストタイミングですね。

 

代官所勘定奉行と末次と依田。東箕沢村から貢物を…と布がけされた三宝を捧げ持ち現れるおその。年貢申し付けをご配慮下さいとの申し出に気を良くする勘定奉行、布を取り去るとそこには米の上に先程の葵の御紋手形が。

ばばーん☆

・「女、そのほう何者だ!」と問う勘定奉行に正義扇「見たぞ、悪党どもの正体」

睦五朗はいいなあ

・現れた上様が笠を取った途端、上様!?と分かる奉行と依田さん。江戸城で会ったばかりだからね。

 

・立ち回り開始。御庭番が忍び装束に。半蔵はともかくおその着替早いな。

 

勘定奉行睦五郎の金色着物、いつも悪役さんが着てると悪趣味だなーと思ってたけど夜の混戦時は見分けやすくていいね。

 

・おそのに追い詰められ、やめて殺さないで、ますます素敵…と懇願したけどぶっすり刺される鶴田忍。改めて見ると「感じた」て死ぬの気持ち悪いな。飛鳥ひろしとは笑いの好みが合わない…(上様二役の時は良かったけど)

 

・宗方さんも参加。素手だし監禁あけだし誰か刀を貸してあげてー。

 

・上様vs鎖鎌、鎖鎌は珍しいのでもう少し尺が欲しかったね。

 

・成敗後、宗方を励ましお芳に己の不明を詫びる上様。

急に髭が濃く...撮影が押したのか

 

・秋祭りの東箕沢村。村人らを集め、迷惑をかけたことを詫び、力を合わせ住みよい村を作ろうと演説する宗方。村人らは歓声を上げ、上様と御庭番も笑顔に。

3人とも良い笑顔

・そこへ妻子とめ組が駆けつけ、妻子を紹介し、家族でここに住み、皆と働くと約束する宗方。再び歓声を上げる村人らと笑顔の上様。笑って顔を見合わせる半蔵とおそのが良き。

にっこりし合う2人(かわゆい)

・秋祭りなので皆で踊り始める。踊りの輪から抜け、上様と御庭番のところへ行きお礼を述べるお芳。そしておそのにお詫びを(半蔵が良かったねというようにおそのをみてるの良いー)「いいのよ、早くいいお婿さんを迎えて立派な村役さんになってね」と良い笑顔のおその。やさしい。

良かったねとおそのを見る半蔵

・さあ、俺たちも踊ろうか!と輪に入っていく上様。続くおそのが振り返って笑いながら「行きましょ」というふうに半蔵に頷いているのも良いですね。

 

・首にかけた布や作り物の紅葉の枝を両手に持って振るという謎の踊りに興じる人々。半蔵とおそのが良い笑顔で踊っていて可愛すぎて動悸がしてきました。

か・わ・い・いーーー!

・紅葉を手に万歳ポーズで飛び跳ねる上様もめちゃ可愛いんだけど、人が入り乱れて視界を遮るのでしっかり見られないよ…透視?透視すればいいの??

 

・年貢は検見取ではなく数年間の収穫平均を出す定免法になったそうです。毎年税率同じってことだろうけど、それだと豊作の年は得でも凶作の時に大変そうだなー。まあ、場合によって減免措置が取られるんでしょうね。