時代劇+α 拝見録

吉宗評判記 暴れん坊将軍のお庭番(半蔵おその)を主軸とした感想記録

吉宗評判記128話『 あわれ、忍びの恋』(今村/荒井)感想 その1

吉宗を狙う尾張からの刺客は半蔵の伊賀の里での師匠室田半左衛門とその一味だった。室田の娘こずえと恋仲でもあったのに、その父を斬らねばならぬことになる半蔵を慮って吉宗は「お庭番を辞め、里に帰ってこずえを幸せにしてやれ」と命じるが…

 

・夜の江戸城。中奥で仕事する上様と、控えているお庭番。二人が気配に気付き庭に出ると曲者が。

 

・曲者と切り結ぶお庭番。半蔵…と呟く曲者、時代劇好きならお馴染みの宍戸大全じゃないですか。半蔵に斬られると自ら顔に液体をかけて焼き、息絶える。良い導入ですね。

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出てるとお得感のある宍戸大全先生

・にしても半蔵、今回眉毛太すぎじゃね?

 

・翌日、上様爺忠相三人で曲者の話をしてると半蔵が現れ、お暇を頂きたいと。多分上様から拝領した脇差しを返上。これは休みくれ、じゃなく辞めさせてということですね。

 

・理由を答えない半蔵に暇を許す上様「ただし、その脇差は持っていけ。俺はいつも半蔵と一緒だ」と怖い事を言い出す。

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疑惑の脇差し(何故疑惑かは次記事で)

・感極まってお礼を言う半蔵。な、涙目じゃないの…開始5分で???

 

・おそのに、半蔵の行く先を確かめてすぐ戻れと指令を出す上様。部下に深い事情がありそうな時はそっとしておかずに何が何でも探りだすよ。リスクヘッジだよ。プライバシー?そんなものはない!(ひどい)

 

・伊賀の里へ雲水姿で走る半蔵でタイトルバック。何、飛びはねてんの?ぐはーかわいい。

 

・伊賀の里着。おそのが結構近距離でつけてるけど、気にしてないんだろうな。気づいてなかったらお前ちょっと落ち着け案件。

 

・顔の濃い郷士と話す半蔵。江戸城で絶命した忍びは一の源太に間違いないと告げると、尾張家に通じている室田半左衛門(佐藤允)とその腹心、一・ニ・三の源太の4名が里から姿を消したと教えられる。

 

・こずえ殿は仙徳院に預けられている(室田と対決するなら)最後の別れになるかもしれんから会っていけ!と言われる半蔵。さ、里公認の仲なの?

 

・素直に会いに行く半蔵www

 

・あやめ咲く庭で佇むこずえの前に現れる半蔵。服部妙子は綺麗だけど幸薄そうだなー。

 

江戸城に一の源太が現れたことを伝え、室田の江戸潜伏先の心当たりを尋ねる半蔵を「父をお斬りになるのでしょう?」と責めるこずえ。いや、あなたの父上は斬られてもしょうがないんじゃ…

 

・そんなことはできないので一刻も早く会って話しあい(上様暗殺を)止めさせようと…と言い募る半蔵に無理でございます、とこずえ。確かに後で出てくる佐藤允を見るとこれは無理だな!と思います。

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いかにも人の話を聞かなそうなこずえ父

・回想。雨の中、私を連れてお逃げくださいと半蔵にすがるこずえ。父上の許しがないとできない、掟が許さないと断る半蔵。親の許しがないと結婚できないって江戸時代ならさもありなん…で忍の掟というほどのもんじゃないのでは?あと心象風景=にしても雨すごいな。

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雨すごくね?こずえにも笠をあげて!

・敵対したら肉親でも殺す、が伊賀の掟なので父親と半蔵が殺し合うのは必至。板挟みに苦しみ悲嘆にくれるこずえ。

 

・それを見ていきなり「こずえ…!」と呼び捨てにして(それまでは別れたのを意識してかこずえ“殿”呼び)会いたかった!と手を握る半蔵。……どうした?発情?おそのが見とるんやで??こずえは確かに可愛いけど自制してください。

 

・「会えばあなたを傷つけると…それでも会いたかった!」意外と直球なのね。

 

・「もう会えぬかもしれん…そう思うと」はい、ここでハグ&キスね。でも暴将放送コードに引っかかるので手を握って見つめ合うのみです。残念!

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泣くこずえ…しかしあの茂みにはおそのが

・植木影から全て見てるおその。切ない顔しとるのう。

 

・ていうかめちゃくちゃ美人なのに浮いた話の一つもないおそのに見せつけるのやめろ。何だよ、幼馴染みと相思相愛で結婚約束とか…リア充め。おそのなんて言い寄ってくるの鶴田忍とかだぞ?(ごめん鶴田忍...)半蔵何も悪くないけどとりあえずおそのに謝って欲しい。

 

・上様と爺に全て報告するおその。室田殿が半蔵の師匠な事はともかく、その娘と半蔵は恋仲で、室田から許して貰えず別れた模様…までは言わんでもいい気が?職場の人間に恋愛事情を周知されるの気の毒すぎる。

 

・室田アジト。そこを訪ねる尾張家家臣佐々木主水正は近藤宏尾張家が窮地に…て前回の襲撃失敗のせいかな?表沙汰にはなってないけど脛に傷持つ側にしたら上様が反撃してきたら?って思うのかも。

 

・上様の増上寺参詣時、馬の背に爆弾を括り付け行列に突っ込ませると言う室田。う、馬が可哀想…これは許せん。

 

・伊賀屋敷で室田の上様襲撃計画を予測し、増上寺参詣時に火薬で…まで見抜く半蔵。優秀。師匠の手口を知り尽くしてるんだろうな。

 

・一味は増上寺に下見に来る筈だと見張る半蔵、二の源太に遭遇。番号順に現れるのね、源太。

 

・逃げる源太と追う半蔵。そこに上様が現れ、一太刀の元に源太をマジ斬りで切り捨てる。クール!

 

・半蔵泣いてるんですけどー!?何なの?二の源太とは仲良しだったの???

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何故泣いてるのかまったく分からない

 

・上様「こずえの事、おそのから聞いたぞ」…やめたげてーー!上司から恋愛事情を尋ねられる…いやだわー

 

・上様「室田半左衛門の事もな」逆じゃね?上様、話の重要度逆じゃね??明らかに部下の恋より自分を暗殺しようとしてる奴の行方の話を聞かなきゃあかん。

 

・しかし「何で反対されたのだ?」と詳しくつっこんでくる上様。上様、他人の恋バナ大好きだから…。

 

・幼い時から室田殿に可愛がられ、忍の技も習い、一人前になって、さあ上様に仕えるよ!となったら室田殿にガチ切れされた半蔵。室田殿も尾張側なら最初から言っておけばいいのに。理不尽すぎる。

 

・室田殿から再度「上様に仕えるつもりか?江戸に参るのか?」と問われた半蔵「こずえ殿を連れて参ります!」お、お前……新妻帯同で江戸着任するつもりだったんかい?何だその幸せ移住計画??そんな御庭番見たことないw

 

・それはならん、どうしても連れて参るならこずえは儂が成敗する!と室田。勘当ですむレベルじゃないのね…忍者やっかいね。

 

・室田を見て忍者は人の情けなど無いのだと悟った半蔵。半蔵は違うぞ、と上様がとりなすと「私も同じです」「では何故“捕える”と言う?半左衛門を斬ると言えんのだ?……斬れんのだ。こずえの父親を斬ることはそのほうにはできんのだ」上様🥺

 

・「それでいいではないか。半蔵が本物の忍者になれんのは、人間の心があるからだ」上様😢あかん、惚れてまうやろ。

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心やさしき男前な上様に半蔵もキュンです

・すぐ伊賀に帰れ、伊賀に帰ってこずえを幸せにしてやれ…人の心に掟など無い、ましてや愛する者の心に掟などあろう筈がないと言う上様。上様、自分以外には恋愛至上主義だよね。

 

・それなのに江戸に出てきてるこずえwww

 

・こずえに会う上様。室田の事は公儀に知られており、おそらく死罪になるのを悟るこずえ。夜叉と化した父を諦めることと、半蔵はあなたに会いにお庭番を辞め、伊賀の里に帰っていきましたよ、あなたは帰らなければ…と伝える上様。やさしい。

 

・ところが伊賀には帰ってなかった半蔵wどいつもこいつも…お前らいい加減にしろ。前に出てた狭霧といい、伊賀者は上様の言う事をきかないなー。

 

・爺と話す半蔵。室田をこの手で捕えるまでは帰れない、恵まれぬ人々の事を思って政の大元にしている上様を倒そうとする者を許すわけにはいかない、と。

 

・しかし…場合によれば室田を斬らねばならなくなるぞ、と爺。貴重なシリアスモード発動。やむをえません、と答える半蔵。

 

・お前を御庭番にしたのはわしの間違いであったかな…こう述懐する爺、いいですね。最初は「蛇の道は蛇、半蔵なら室田を見つけ出せる」と言ってたけど、内心はこの言葉通り半蔵に辛い選択をさせることを案じてるんだよね。

 

・間違いであったかな…に「いいえ」ときっぱり答え、爺の苦衷を断ち切る半蔵。つらいぞ…耐えられるかな?という問いに「わかりません。しかしやらなければなりません、それが御庭番の務めです」爺も半蔵もいい顔しますね。さすがベテラン役者二人。

 

長くなりまして、読みにくいといけませんので半蔵の決意が固まったところで一旦切り。

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