時代劇+α 拝見録

吉宗評判記 暴れん坊将軍のお庭番(半蔵おその)を主軸とした感想記録

吉宗評判記118話『天下御免の盗っ人修行』(飛鳥/松尾)感想

東照神君遺愛の脇差しが江戸城から盗まれ、数日後には脇差しが必要な行事(嘉祥の祝い)があり窮地に陥る吉宗。餅は餅屋、と更生した大泥棒吉兵衛に弟子入りし、脇差しを取り戻すため力を尽くす。

 


・上様のせいで老中になれなかった元若年寄仙石隼人正は北原義郎。脇差しを盗んだのは遠藤征慈。糸を引いているのは尾張家。

 

脇差し盗難が発覚して詫びる大御番担当組責任者。全てそれがしの責任…とちゃんと言ってるの珍しい(いや、時代劇に出てくる上司は部下に責任なすりつけがちなので)

 

切腹するというのを止める上様。

 

・責任を追及するにしても警護の者180人w爺が「一人残らず切腹じゃ!」て…。たるんでる!と怒るのは当然だけど180人と聞いた時点で「いや、それは…」となるのが爺でしょ。最終的処分人数の430人を聞く前に。爺を愚かなだけの年寄りみたく描写するのやめてください。

 

・遠目で見ても騒がしい遠藤太津朗(うるさ型の鷹野老中)登場。

 

・め組に行って「泥棒になりたい」と相談する上様w(そんなにお金に困ってるなら)私のお小遣いあげるから…と言うおまちは可愛いのう。

 

・遊び人風体の上様を盗っ人だ!と追っかけるめ組。目当ての今は駄菓子屋をしている泥棒むささびの吉兵衛の所に駆け込むが取り押さえられる上様w

 

・辰五郎が吉兵衛に事情を話して手を貸してくれと頼み込む。最初からこれでいいのに無駄な盗っ人上様小芝居をしたのは上様に遊び人の格好させたかったからに違いない。

 

・吉兵衛の弟子になる上様。駄菓子屋の客への口のきき方で怒られたり、橋の欄干を歩く特訓を。身長があるからバランス取りづらいってのもあるだろうな。鳶の辰五郎は容易に渡れるけど当然サブでなく代役ですね。

 

・盗っ人馴染みの酒場金助に連れて行って貰う上様。吉兵衛から脇差し盗難手口を聞く。役人に扮して朝の登城混雑時に紛れて城に入り、夜まで床下で待機。脇差しを盗み出しまた朝まで待ち、また混雑に紛れて出る、と。再現Vを上様でやるのでレアな泥棒上様が見られます笑

 

・城中の様子が分からないと出来ないけれど元御徒組の泥棒、通称“御家人政”なら可能だと教えてくれる吉兵衛。

 

・吉兵衛の娘お朝が来て真人間になった父に関わらないで欲しいと上様に。泥棒訓練の事などが投げ文で知らされたとのこと。政の仕業だろうけど随分穏健な…悪者は大抵娘人質にとったりするじゃない?

 

・吉兵衛の所にいる上様へのお庭番の呼び出しがフクロウの鳴き声。半蔵がやっているのかと思うとかわいい。

 

・お朝の八百屋へ謝りに行く上様。大根が細いのは江戸時代設定だからかな?

 

・吉兵衛の所を去ろうとすると引き止められる上様。実は政は吉兵衛の元弟子。盗っ人の掟を破り極悪非道な所業をする政を始末しないと足を洗ったことにならないと言う吉兵衛。

 

・政を始末する手助けをと頼まれて残ることにした上様。まだ欄干渡り特訓をw意味なくね?でも槍のときの足捌きだ!と気づいて渡れるようになった上様の笑顔がかわいいので許せる。

 

・お庭番が金助の店で張っていると現れる政一味。征慈筆頭に人相が悪すぎてもはや笑える。

 

・店主を脅して去る政一味。酔っぱらいのテイで勘定を済ませる半蔵と、ふらつく半蔵をささえる愛人風おその。おその色っぽいなー。

 

・何でスッと立ち去らずイチャイチャする必要あったん?私へのサービス??と思ったけど店内に政の息のかかった人間がいるかもしれないからかな。普通に即出ると後付けるの悟られ知らされちゃうもんね。

 

・上様に政の隠れ家を報告するおその。それを聞いてドスを持って裏木戸から出ていってしまう吉兵衛。あかん。

 

・一人乗り込む吉兵衛。敵うわけもなく押さえつけられ駕籠に乗せられる。目印を置き、後を追う半蔵。

 

・遅れて駆けつけた上様とおその。おそのが半蔵の目印に気づきこれを追えば…と。

 

・半蔵の目印は小豆なんですが「米だと鳥に食われちゃうし…大豆は色が土と同化…小豆は?」などと考えたのかな?と想像すると愛らしいですね。

 

・仙石邸に着く駕籠と半蔵。小豆を残して塀に飛び乗り侵入する。飛び乗りは逆回しだけど下にマットひいてるのかな?(飛び降りるにも結構高さあるので)

 

・政はこの仕事を終えたら尾張家の千石取りになって侍に復帰すると言ってます。でも宗春さん絶対そんな約束守らないと思うよ?仙石の筆頭老中就任約束もきっと反故。あの人そういう人だよ。

 

・吉兵衛を始末しようと庭へ連れ出す一味。あわやのところで上様登場。

 

・お庭番いないと思ったら着替えて来たよw

 

・政は上様が叩きのめし、仙石はお庭番が成敗。

 

・倒れた仙石から脇差しを取り戻す上様。上様が仙石に歩み寄る際、落ちていた仙石の抜き身の刀を半蔵がささっと片付けたの良き。

 

・刀がどこに落ちるかなんて分からないから脚本には無い、和崎氏の臨機応変の動きだよね。確かに主君の歩く道に抜き身が落ちてたら臣下は事前に取り除くだろうから……と。

 

・吉兵衛に怪我をさせたことを侘び、脇差しを取り戻せた礼を言う上様。嬉しそうでかわいい。

 

・嘉祥の祝いは無事執り行われ、吉兵衛とお朝は和解、吉兵衛は楽隠居して孫の世話をして暮らすことに。上様のおかげで切腹しないですんだ最初登場の責任者は上様の家臣に対する情愛の深さを知りますます忠誠を誓ったそうです。良かったね。