時代劇+α 拝見録

吉宗評判記 暴れん坊将軍のお庭番(半蔵おその)を主軸とした感想記録・半蔵役の和崎俊哉 氏の出演作感想も

吉宗評判記117話『虎に喰われた悪い奴』(土橋/荒井)感想

寺社奉行安藤家に奉公していたお初。結婚するため退職を申し出るが安藤はお初に執心。屋敷に閉じ込めるだけでなく娘の帰りを望む父政吉と婚約者清次に、あろうことか隠れ遊郭建設用に地上げをしたい長屋に火をつけろと迫る。

 


・先日もあった時代劇定番、結婚するのに有力者に見初められて困った話。この前は老中&若年寄、今度は寺社奉行…幕閣にはろくなやつがいない。

 

寺社奉行屋敷の奉公から帰ってこない娘を心配する大工棟梁政吉には多々良純。奉公先は慎重に決めたいものですね。

 

江戸城。寺社領に隠れ遊興施設建設が増えていると報告する忠相。今日は上様の前の一間に爺忠相お庭番が集まっていて距離が近いぞ、チーム上様。そのままゲームすればいいんじゃないかな?何する?ジェンガ??

 

・お初の奉公仲介をした口入れ屋武蔵屋が中井啓輔。はい、悪決定。輪郭がナンぽいな。カレー食べたい。

 

・め組で多々良純から事情を聞く上様。無礼討ちを心配するおまちに「奉行になるほどの人間ならばそんな無茶はすまい」いやいやいやいや!今までを思い出して!!

 

・酒を飲むと人が変わる多々良純。これは良くない酒ですよ。

 

・妙雲寺裏長屋の地上げを始めている武蔵屋。抵抗する住人との諍いを見てた半蔵。武蔵屋の後をつけ、料理屋へ入っていくのを見届ける。店には安藤と妙雲寺住職が。お坊さんもいかにも生臭坊主で笑う。

 

・土蔵に閉じ込められているお初。安藤屋敷にはおそのが女中として潜入。

 

・お初を助けるには妙雲寺裏長屋に火をつけろ、と多々良純と婚約者清次を脅す武蔵屋。

 

多々良純は断ったのに、夜中に長屋へ行き火をつける清次。上様が飛び出してきて、速やかに消火w馬鹿者!と清次を殴る上様。これは殴って良いと思う。火をつければどれだけ人が死ぬかと。

 

・お初が閉じ込められている土蔵に入るおその。お初を元気づけ、事情を聞き、武蔵屋と妙雲寺住職が屋敷に出入りしていることを聞き出す。

 

・城にておそのが報告を終えると半蔵が。立ち退きを拒んでいた長屋の者がおそらく武蔵屋に殺されたのと忠相が殺害現場近くの茶屋で待ってるのを伝える。主君を呼びつけるとは忠相も気安いw

 

・徳田様と宛名した手紙(達筆)をおさいに託す政吉。一杯呼ばれていくか、と勝手に樽から酒を。安藤屋敷に乗り込む為の景気づけだとはいえ、なぜ人の家で…笑。

 

・一人行く政吉の後をつける半蔵。安藤屋敷へ。

 

・安藤、武蔵屋、妙雲寺住職が悪者掛け合い小芝居をしているとおそのが政吉の来訪を告げる。おそのの美しさに目を留め、迫る安藤さん。節操がないなー。

 

・「三万五千石のお殿様のなさる事ではごさいませんわ」と笑って逃げるおその。「御免あそばせ」いいですねー。

 

・庭先で酔っ払って安藤達を糾弾する政吉。お初の時と同じく弓で政吉を狙い、着物に当て動きを封じる無駄に弓の上手い安藤。悪い殿様は弓や鉄砲を持たせりゃすぐ人に向かって放つので最悪ですね。

 

・半蔵がついてきてるし、おそのもいるのでこの時点で助けられると思うけどこの後の上様のお楽しみを奪わないよう静観してるんだろうなー(ひどい笑)空気を読めてこそのお庭番。

 

・上様登場。無礼な奴!と言って「主の顔も分からぬか!」と即レスされる安藤さんw

 

・証拠を!と開き直る安藤に政吉が生き証人だと言い、町人の言うことなどと納得しない安藤を見ておそのを呼ぶ上様。忍び装束で出て来て証言するおその。着替えはえええ!

 

・女中衣装のままで三つ指ついた方が映えるし、安藤さんも余計ぎりりと歯噛みしそうでいいのに…と思ったけど女中着物は裾引きずるので立ち回りができないからか…

 

・武蔵屋と妙雲寺住職が門から逃げようと扉を開けたらまず錫杖が。そして半蔵登場。かっこいい。

 

・しかし錫杖は携帯槍より長いな。携帯槍、打刀、錫杖と長さの違う得物を使いこなすの感心する。ずっと同じなら距離感慣れるだろうけどわりとコロコロ変わるからね。

 

・今回のラス立ちは少し時間長め。上様もいつもよりだいぶ緩急つけてじっくり動いていたような。制作陣も演者さんも色々試行錯誤してるのかな。

 

・お初を連れてきてあげるおその。喜ぶ政吉。良かったね。

 

・上様!とひれ伏す政吉親子に上様「上様?俺は徳田新之助だ…いいか?内緒にしといてくれよ?」この毎度の小芝居(失敬)をニヤニヤせずに聞いてられるお庭番は偉いな。

 

・安藤さんは切腹、武蔵屋は死罪、住職は遠島になったそうです。人を殺してますものね。