時代劇+α 拝見録

吉宗評判記 暴れん坊将軍のお庭番(半蔵おその)を主軸とした感想記録・半蔵役の和崎俊哉 氏の出演作感想も

吉宗評判記152話『将軍と馬泥棒とガキ大将』(高橋/荒井)感想

おまちが知りあった少年三吉は自分の馬が代官に盗まれ取り戻しに来たと言う。その馬は献上馬となり吉宗愛馬になっていたがそれを見かけた三吉は馬を連れ去ってしまい、やがては代官と若年寄の不正を炙り出すのであった。

 

三吉/伊藤康臣

飯村刑部/宮口二郎

松倉備中守/小笠原弘

伍兵衛/小林昭二

 

 

・馬の扱いに長けた男の子三吉と知り合うおまち。出羽の国から来た三吉は自分の馬サブが代官の飯村刑部に盗まれたので取り返しに江戸に来たとのこと。馬の名前なんていくらでもあるのに何でサブにしたんだスタッフよ?

 

・しかし見ず知らずの子にご飯沢山食べさせてあげるおまちは心やさしいな。まあお腹すかした子どもがいたら食べさせずにはいられないけど。

かわいいだけでなくやさしいおまち

 

・サブは松倉備中守が上様に献上し、蔵王と名を改め上様の愛馬に。お馬大好き上様、ご機嫌で乗り回す。

 

・それを見かけた三吉、後をつけて休憩で上様達が馬から離れた隙に蔵王を連れていってしまう。上様「余の馬を盗んだ者がいるのか?」そりゃ三つ葉葵の鞍や飾りを見ても盗むって将軍コケにしてるってことだもんね。「許せん、忠相!すぐに手配して捕らえよ!」顔と口調が本気で怒ってるw

激おこ上様

 

・め組で蔵王のことを話す忠相。それを聞いたおまちが三吉の事を思い出し顔色を失う。蕎麦屋に三吉を見かけなかった聞きに行き上様と会う。

 

・事情を話すおまち。あの坊やが将軍の馬を…と思うと心配でたまらないと言うおまちはいい子やのう。

 

・「おまちちゃん、その話を聞かせてもらって良かったよ」本当だよ、相談して偉い。時代劇は事情を話さないで悲惨なことになりがちだから。

偉いぞおまち

 

・即、松倉備中守だけでなく、出羽代官飯村刑部まで呼び出す上様。刑部に直接問いただすと里で見つけ五十両で買い取ったと答える。もう一度五十両で買い取ったというのは相違ないか?と念押しする上様。

 

・刑部さん、上様に名前まで知られ、こうしてもう一度問われた時点で危険を感じないと……後ろ暗いことがある時は特に。

 

・半蔵おそのを呼ぶ上様。蔵王が三吉の育てた馬である事はほぼ間違いないと言うおその。半蔵おそのは子ども好きだから味方するよね。しかしさすが上様は三吉の主張だけを受け入れはせず思い違いかどちらかが嘘を言っているのか…と疑問に。

半蔵おそのは子どもの味方

 

・半蔵に出羽国へ行き代官の政と村々の様子を知らせてくれと頼む上様。ちゃんと「ご苦労だが…」をつける優しき主。

高橋上様は気遣いが出来ます



・見つからないよう隠れつつ、サブのご飯などを調達する三吉。お金あったのか…と思ったらおまちから貰ったそう。おまち……いい子!!

 

・飯村刑部、五十両を払うどころか三吉の父から年貢の代わりにと強奪。しかも父は凶作なのに何とか年貢を納めていて、隣組の伍兵衛の分を連帯責任だと無理難題を。最低だなー。

 

・これがバレたらやべーから配下に三吉を探して斬れ!と命じる備中守。当然飯村が年貢を着服→備中守に献上しております。

 

・配下らに見つかって逃げる三吉。逃げた先で隣組の伍兵衛に会う。突然の小林昭二

メインゲスト級な人なのに

 

江戸城で書類を決裁してるらしき上様。数が多いw傍らの爺に罪を犯した子どもは罰せられるのか?と尋ね、子どもと老人は罰せずとなっていると言われ「そうか、三吉は罰せられないのか」と安心し笑顔になる上様尊い。幼少の者を罪に落とさないというのは結構なこと…と言う爺も。

安心上様

 

・おそのが来て三吉と伍兵衛を見つけたことをご報告。よし会ってみようと席を立つ上様。爺が怒ると「そう怖い顔をするな」と立ち去る。2人のやり取りに笑うおその。

2人のやりとりに笑うおその
(爺に気づかれたら睨まれるよ!)

 

・自分がサブを盗んだことにして名乗り出ると言う伍兵衛。大人だから将軍の馬を盗んだらどんな罪になるか分かるだろうに…。自分撒いた種だからと。そして出羽国まで知れ渡る大岡越前の評判。うん、忠相の所に行くのは良い選択です。ただもう少し待て、上様が来るから。

 

・それにしても伍兵衛のパッチワーク羽織、今見ると少しおしゃれだな。配色が中々良い。ドーバーストリートマーケットでこういうの見たことある。

 

・三吉は自分が行くと言うが譲らぬ伍兵衛。村へ帰ったら皆に伍兵衛が謝っていたと伝えてくれと…これはフラグ…

 

・案の定、配下に見つかり斬られる伍兵衛。後をつけていた三吉驚いた所で上様登場。ちょっとどけ遅いんじゃ。

 

・みちのくにももうすぐ春がくるなあ、村へ帰って田畑作りたかった…とこと切れる伍兵衛。百性は国の宝なのに。これは上様が怒ります。

いい人は死ぬのは時代劇とはいえ可哀想

 

・三吉とサブはめ組に。三吉ご飯いっぱい食べられてよかった……。若い衆が「へーこの馬サブだってよ」「サブかい」「サブちゃん!」絶対わざとじゃないですかw

 

・サブが将軍の馬になっているとは知らなかった三吉。将軍さんの馬を盗んだんだよと言うおさいに「そうではない、三吉は自分の馬を取り戻しただけ。どんな素性の馬かも知らず受け取った将軍さんが悪いのかもしれんな」と言う上様。「将軍さんもあとで気づいて後悔しておられるのではないのかな」上様馬に目がないからチェックが甘くなっちゃうんですよね。

反省上様

 

・自分の所にいるより将軍の馬になったほうが大事にされると言われ、サブが忠相の所に連れて行かれへこむ三吉に話しかける上様。伍兵衛は気の毒なことをした、土に生きる百性にそれをできなくさせたのは代官の悪政で、ひいてはそれを正せなかった将軍だ、と言い切る。許せ、と目を閉じる上様。

確かに…だけど顔がいい

 

・料理屋で蔵王が戻ったと喜ぶ備中守と刑部。税収六万石から一万石抜いてるのひどいな。何かに気づいた配下が襖を開けると芸者おそのが。配下が斬りかかるとかわし、立ち回って逃げる。女ながら恐るべき腕前なので上様直々の隠密では?となる面々。正解でーす。

芸者アクションで魅せるおその

 

江戸城出羽国から戻って来た半蔵が飯村刑部の悪政とそのせいで百性が数十名逃げ出していることをご報告。税収六万石のはずが五万石になっていることも。数字まで正確……優秀。

この短期間で数字までピタリ

 

・おそのも戻ってきて、飯村と備中守の癒着をご報告。上様「半蔵。忠相に伝えてくれ、明日遠乗りに行く、共は忠相と備中守だとな」

LINEも電話もないと大変だな

 

・遠乗り開始。ついてくる三吉。休憩時にサブに何かをやる男を目撃するが、刑部に捕まってしまう。

 

・サブの様子がおかしくなるがそのまま遠乗り続行。刑部を責めて斬られそうになる三吉。御庭番が助けるのかな?と思ったら自分で逃げる。偉い。

 

・走ってるうちに道をそれ、少し暴れる蔵王を落ち着かせ降りる上様。追ってきた忠相と備中守。上様「危うく命拾いしたぞ。あてが外れてがっかりしただろう」

笑顔で嫌味をかます上様

・飯村刑部と結託しての不正は明白だが恐れ入るわけないので遠乗りにかこつけてお前の出方を見たんじゃい、蔵王に何飲ませた!と詰める上様。それでもとぼけようとする備中守。すると忠相が「上様、参ったようでこざいます」視線の先には小太刀で男を脅しながら小走りに来る半蔵が。今日はお仕着せですね。

宍戸紋十郎顔が濃いな

・半蔵「備中家家来宍戸紋十郎です。所持しておりましたこの袋の中にトリカブトの根が見つかりました」馬は少量のトリカブトじゃ死なないんだなー。体が大きいから?

致死量どれくらいなんすか

 

・そこへ三吉も。「おっ三吉」と言う上様を見て「徳田様!徳田様が将軍様なのけ?」と指差す三吉。叱る忠相。そいつがサブに薬を飲ませたんです!おらこの目ではっきり見ました!と証言する三吉に上様「かたじけない」子どもに丁寧にお礼を言う上様良き。

礼儀正しい上様(好き)

 

・追いつめられ、立ち回り開始。今回は忠相も参加……だけでなく刀なの珍しいな。忠相いつも肉弾戦なので。

珍しく刀

 

・半蔵の刀の殺陣はいいなあ。派手さはなくても刀の重みを感じさせる振るい方で、刀が本物に見えるんだよね。上手く無い人や慣れてない人がやると竹光感が出ちゃうから。

斬られ役さんとも息ばっちり☆

 

・忠相半蔵の両人とも2パートあって良き。評判記後半は立ち回りもバリエーションあって見ていて飽きない。

将軍羽織袴な上様も良き

それにしても紋十郎顔が濃い

備中守は上様が叩きのめし


・終了して駆け寄って来る三吉。立ち回り中に御庭番が守る描写がなかったから立ち回り中は隠れてたんだろうな、この子賢いし。蔵王は半蔵が手綱を引いて連れて来る。

確認したらここに やはり賢い

 

蔵王を……いやサブを大事に可愛がってやれよと言う上様に驚く三吉。上様「サブはお前の馬だ、誰よりも親しみ懐いているお前と一緒の方が一番幸せであろう」おさいの将軍さんの馬になったほうが大事にされて幸せだとの言に対するアンサーだよね。三吉はそれを聞いてそうかも?と落ちこんでたから。

馬ファーストでもある上様

 

・はい!今までよりもっと可愛がります!と言う三吉に俺の分までな、と笑顔の上様。三吉の後方にサブと共に控えている半蔵が笑みを浮かべていて、走り寄ってきた三吉に手綱を渡す時も笑顔で良き。やはり子ども好きな半蔵。和崎氏は他番組でも子どもの扱いが自然で上手い上にニコニコしてるのでご本人も子ども好きなんだろうなー。

良い笑顔❤

自然と笑顔になってる半蔵尊い

・あと半蔵が馬を連れてきた時、鼻づらを撫でたら馬が安心したのか草を食み出して笑う。三吉に手綱を渡した後も馬が半蔵のほうに顔を寄せていたし、馬の事はよく分からんけどやはり落ち着いた大人の方が好きなんだろうな。馬は人を見るというし。

マイペースに草を物色するサブ

 

・村に帰る三吉とサブ。悪代官がいなくなったまことのみちのくの春に思いを寄せる上様ナレで〆。

 

・クレジットに馬方/宍戸大全とあってびっくり。あの冒頭の馬を叱りつけてた??アクション使う役じゃないなんて……