時代劇+α 拝見録

吉宗評判記 暴れん坊将軍のお庭番(半蔵おその)を主軸とした感想記録・半蔵役の和崎俊哉 氏の出演作感想も

吉宗評判記137話『江戸育ち女棟梁』(迫間/松尾)感想

増上寺の御用宮大工棟梁 鹿野屋吉太郎が急死。分家の川田屋や寺社奉行所役人が反対するなか、遺された妻のお斗代が跡を継ぎ、夫がやろうとしていた襖絵描き替えもやり遂げると宣言する。生前の吉太郎とも面識があった吉宗はお斗代を応援するが、増上寺御用を狙う一味の妨害に合う。

 

 

・お忍び上様に増上寺でお声がけされた吉太郎「俺はもう死んでも本望だぜ」フラグ立てるんじゃないよ。

 

・フラグ通り大八車に轢かれ即死亡。

 

・吉太郎が借金を返してもらうと言っていた分家川田屋鹿蔵に西沢利明。この方は善悪両方やるけど今回は悪役ですね。

 

増上寺で行われた鹿野屋の跡目を決める寄り合いに辰五郎と共に参加する上様。あなた様は?と聞かれていつもの“貧乏旗本の三男坊…”名乗り。さすがにこの場では“貧乏”いらなくね?

 

江戸城。吉太郎が殺されたと思える事などを爺忠相と話し合う上様。お庭番が一言も喋らないので、今日はいつもよりキュッとくっついて座ってて可愛いね…くらいしか言うことがない。

 

・あ、あと自分を案じる爺に「そんな心配すると白髪が増えるぞ!」と笑う上様と「白髪と皺も増えましょうぞ!」と言い返す爺を見て二人共俯いて笑ってるのも可愛いし、芝居が細かい。

キュッとしてるわ俯て笑ってるわ…かわゆ

 

・半蔵は吉太郎死亡時に川田屋が行っていたという日光へ出張。走って行くの大変ね…いつ見ても空気抵抗の大きそうな衣装だし。

数珠が跳ねない様 握ってるのがまた可愛い

 

・襖絵描き替えを頼む有名流派絵師に皆断られ、お斗代が困っている事を辰五郎から聞く上様。辰五郎&上様があまりにお斗代に入れ込んでいるものだから焼き餅を焼くおさい。

おまちも焼きもちを(きゃわ)

 

・あのおかみさんの身にもなってみろ!と辰五郎に叱られ、なれないね!幸か不幸かあたしはまだ亭主に死なれたことないからね!と言い返すおさい。「上手いこと言うなあ」と感心して笑ってしまい、辰五郎に何がおかしい!と怒鳴られる上様w

慌ててとりなす辰五郎

 

増上寺上人は狩野派とかじゃなくていいよー司馬岳堂なんていいんじゃね?と言っているのをお斗代に教える上様。ところが司馬は行方不明。今度は司馬岳堂探しにシフトチェンジ。

 

・お斗代が跡目を継ぐ事に異を唱えていた寺社奉行所役人と川田屋が寺社奉行屋敷で密談。奉行は唐沢民賢。メイクが悪メイクだよw

 

・日光から帰って来た半蔵。上様のご賢察どおり川田屋はやはり古河に行ってないとご報告。妙に嬉しそうな上様。

レクをご所望する上様

 

・司馬岳堂は見つかるが、彼はすっかり落ちぶれてやる気もなく。妻が門弟と心中してしまい酒浸り…という。お、重い…

 

・岳堂の娘の困窮ぶりに見かねたお斗代が意見をすると、家の外で聞いていた上様も現れダブル説教に。上様、岳堂を貴様よばわりw

 

・それで心入れ替える岳堂…うそやろ……まあ、時間もないからか。

 

・お斗代と岳堂を捕える寺社奉行一味。仕事が雑だなー。

 

・二人を斬ろうとしたところに正義扇。この時点では門が閉まっているのに……どこから飛んできたか分からない異次元正義扇だ。そして上様ボイスが

初っ端から煽っていく上様

・誰だ?と怒る民賢の「出ろ!」の声に……

確認スタイル

 

・門の扉が開き上様とお庭番登場。半蔵が「下におろう!」は珍しいな。

前回の水戸〇門チャレンジが残ってるの?

 

・平伏す一同を見下ろし「人殺しがいるな」と川田屋の吉太郎殺しに言及する上様。川田屋が自分はその時日光に…と言い訳しようとすると「たわけ!」一喝。かっこいいし20代でこの貫禄な松健さん凄し。

迫間恒例意地悪上様

 

・日光から江戸の間には川も関所もあり両方とも通れる時間が決まっているのでお前が本当に行ったなら朝帰ってこれたわけないんだよ、と説明する上様。半蔵の事前レクが効いてるね。

 

・それでも、私に吉太郎を殺す理由は無いと言いつのる川田屋に「半蔵、見せてやれ」と指示。懐から書付を取り出し広げる半蔵。

達   筆

 

・「……金100両の借用証文、お前が殺した吉太郎の懐から抜き取った…てめえの手文庫に隠してあったものだ!」て、てめえ??どうした半蔵???

てめえ……???

 

・「100両と増上寺御用の一石二鳥を狙った吉太郎さん殺し…お前さんのワルにも呆れるよ!」お、お前さん??おそのまでどしたん???

お前さん??????

 

・急に口調がおかしくなったお庭番はともかく、借金証書を残して手文庫に保管しておいた川田屋…正気の沙汰ではないですね。とっておくメリット何も無いじゃん。破るか燃やすかしろ。

 

・曲事=不正な事。

 

・最後までしっかり聞いてくれた唐沢民賢、もはやこれまでタイム。

 

・「半蔵おその、二人(お斗代と岳堂)を!」と言われて短縮槍を伸ばす半蔵良き。

3人が一つの画に入るの大好物です

1人じゃなく2人で人質を守るのは珍しいな

 

・唐沢民賢と川田屋は成敗。平伏す恐縮するお斗代と岳堂に新さんでよい、襖絵を頼むと笑顔で言う上様。お斗代と岳堂は襖絵描き替えを無事始められましたとさ。

ぶっすり☆&ざっくり☆

さっきまでの意地悪さはどこへ…?

 

・クレジット、岳堂役の原健策(ベテラン)が連名なのに西沢利明はトメなんだなー。

 

 

迫間脚本ハズレ回ですね(あくまでも私にとってハズレ、というだけです)なんだろうな…岳堂エピが余計だったのかな?本筋と岳堂、2つのエピを入れるには尺が足りないから、どちらも薄味になって散らかるよね。

 それ以外もハズレ回は迫間建の短所が悪目立ちしますね。面白い時は勢いでごまかせるんだけど…。まあ、悪人にはとことん嫌味で味方には無邪気な上様描写は好きですが。

 

シリーズⅡでも今回とほぼ同じ話をやってますが、そちらは少し整理されてた気がします。ちなみにその回は西沢氏の役を和崎氏がやっていて、二人共善悪両方やる方なので、こういう最初から悪人と視聴者に分からせたくない時にも役が回ってくるんですよね。