尾張柳生頭領穴沢帯刀は家老の指示により加納五郎左衛門の所領、三河の西大平を手に入れようと画策。五郎左衛門臣下の田所甚兵衛が亡くなったのよい事に息子だと偽り入り込む。しかしお忍びでやって来た吉宗と五郎左衛門により陰謀は阻止されるのであった。
・禄を増やしてくれと言う尾張柳生頭領(菅貫太郎)に、隣の三河の旗本知行地を頭と腕で奪い取れと言う尾張家老。「は?何言ってんの?」ですね。スガカンも「誰の知行地を奪えと?」じゃないよ。正気に返れ。
・爺の家の口達者な老女中、おてつ初登場。これから何回か出てきます。
・所領から爺を若と呼ぶ田所甚兵衛が来訪。爺の14歳の初陣もお供していて、51年…爺の年齢発覚(65歳)
・基本的に頑固な年寄りに弱い上様、甚兵衛にも好感を。お年寄りと接する上様の孫っぽさ良いよね。
・数ヶ月後、尾張の良くない噂と三河に乱れありを聞きつけ、お忍びで西大平に行く上様と爺。茶屋で休憩してるとスガカン門弟達が不穏な様子で声をかけてくる。どこから来てどこに行く?に、指指して「あっち」「こっち」としか答えない上様w
・西大平代官は江幡高志。名古屋の人に怒られそうなほどみゃーにゃー言ってるw
・領主の爺が来ると知り、配下の和田を迎えにやったけれども見つからず(和田は通りすがりの爺本人に加納様御一行は見なかったか?と聞いてとぼけられる始末)困る江幡高志。
・加納様はざっくばらんなご気性と伺ってるし、迎えは要らんのでは?と言う和田に上様の御側用人なんだぞ?そこらの爺婆が墓参りに帰ってくるのとは違う、粗相があったらこちらの首があぶにゃーのです!とエバタン。小役人根性だけど悪い人じゃないのは和田が自由に物申せてるので分かりますね。
・エバ「近頃のわきゃーもんは本当にもう…」和田「なんです!?」エバ「こっちの話です!」かわいいw
・加納家墓に参る爺。住職に田所甚兵衛が亡くなったの教えられショックを受ける。そこに甚兵衛と暮らしていた元みなしごの妙(佐藤万理)が。甚兵衛の墓に参ろうとすると怒って止める妙。
・甚兵衛が危篤のおり、飛脚に頼んで爺の所へ知らせを出したが来てくれなかったのを恨んでいる妙。それを聞いて道すがら噂話に出ていた汐見坂の飛脚殺しが思い当たる上様。手紙が届いてなかったのを知り、妙も納得。
・改めて墓に手を合わせる爺と上様。妙が辺りの花を摘んで、これを供えて…と差し出すと上様「綺麗な花だ…まるでそなたのようにいじらしく、美しい花だ」おいおいおいw
・花の香を嗅ぐ上様。迫間建、ほんと上様+花が好きだなー。上様のこと、可憐だと思ってる??(間違ってはいないよ!)
・寺男から、妙が今は甚兵衛の家に住んでないこと、何故なら甚兵衛の息子を名乗る甚造という者が現れ、それまで屋敷にいた者を追い出し家に居座ってしまったと聞く上様と爺。
・「おまけに50づら下げてお妙坊にいやらしい事を」50づら下げてとdisられるスガカンw
・田所家門前に半蔵おその。やっと出てきたよー。
・村の者達の「あいつ甚兵衛さんの息子なんて嘘じゃね?」訴えを聞いて事情を聞きに来たエバタン。スガカンに尾張藩主の保証の書付があることと「今さら偽者だとなればお前の落ち度にもなるぞ?」だから領主(爺)が来る間はうるさい奴らは閉じ込めておけ、と唆される。エバタン、問題は隠すとろくな事にならないよ…
・上様に報告する半蔵おその「あの代官、まんまと手玉にとられておりました」おその厳しいw
・「半蔵、おその…そろそろ徳田新之助の出番になりそうだな✨」……こういう台詞が上様から出るってことは以前爺が半蔵おそのに言ってた「(上様が自由にお出かけして暴れるのは)お前らがけしかけるからじゃ!」はマジなんだな…と思いますね。普段からけしかけられてないとこんな台詞出ないよ。
・代官所。和田「罪もない百性を召し捕るとは本当ですか!?」エバ「召し捕ると言ったら角が立つじゃん」www
・妙の所に駆けつけ、代官所が捕らえに来るから逃げなさい!と告げる和田。取ってつけたような恋仲ですな。
・牢に入れられ、騒いで抗議する百性たち。鎮めに来たエバタン「静かにしてちょ…ほんの二三日の辛抱だぎゃ。堪えてちょおよー1日二十文日当払うから…」「官兵衛(エバタン)わしにも日当をくれるかな?」牢奥から爺がw目を回して倒れるエバタン。
・汐見坂の飛脚殺しの詳細を聞いてきて上様に報告する半蔵。報告場所が先程と同じなので今回は省エネ撮影ですね。
・代官所。領主なので上座にいる爺と傍らに控える上様。その前には平伏すスガカンと代官。
・腹の子は確かに私の子どもby田所甚兵衛と書かれ、尾張大納言の添え書きもあるという証書を確かめる爺。傍らの上様に書を渡すと大納言の筆跡と花押を認める上様(スガカンには上様は爺の甥で大納言の書を知る者と紹介)
・スガカンに甚兵衛のせがれなら他人とは思えんと声をかける爺。良かった、やれやれじゃーと安心するエバタン(かわいい)
・スガカンの年齢を聞き、51歳、寛文9年生まれと確認する上様「叔父上、いつも自慢しておられる叔父上の初陣、あれはいつ頃でしたかな?」
・あれも寛文9年…と言う爺に上様「確か10月半ば、蝦夷討伐の幕府軍に加わり」「おお、そうじゃ。甚兵衛は若、若と片時も側を離れんかった」「この書にある日付も10月半ば、田所甚兵衛とやらは蝦夷から尾張まで女恋しと空駆けたのであろうか?」スガカン😨
・爺もさらに重ね「甚兵衛が甚兵衛と名乗ったのは後のことで、当時は『田所数馬』と名乗っておったわ」甚造、抜かったのう?と笑う爺。このとぼけた風情でとどめを刺すのが爺だよね。好き。
・陰謀もこれまで、と立ち上がり「痴れ者!頭が高い、下がりおろう!」と刀の鞘でスガカンを突いて庭に落とす上様。素敵。
・出合え出合え!と門弟達を呼ぶスガカン。「その構えは新当流。さてはおぬし…尾張柳生か?」「そう見破った貴様は?」「見い!(刀を抜き頭上に構え)これぞ柳生大乗剣……吉宗じゃ!」上様かっこいいー。この芝居がかった台詞回しは迫間建の醍醐味ですね。
・突然これやったら違和感あるけど、証書改め→陰謀発覚ときて、上様の「下がりおろう!」でエンジンかけたので上手く行くんだな。
・立ち回り開始。しっかり抵抗する爺と助けに入る半蔵。半蔵は無言で助けたので爺に受け入れられたぞ☆(以前おそのはご老体って言ったからキレられたんだね…学んでいるお庭番)
・和田さんに守られてるエバタンの可愛さよ。
・最後はスガカンvs上様を皆が見守り。流派は違えど柳生対決だからね。
・半蔵が爺の袖を掴んでるように見えるのですが…?あれかな、血気盛んな爺が飛び出さないようにするため??(かわゆ)でも爺を抑えるのに袖は摘まないか…
・上様がぶちのめして終わりかと思ったらおその半蔵で成敗。南無阿弥陀仏。
・妙がやって来て和田の無事を喜ぶ。妙に婿を取り田所甚兵衛の跡をつげ、と申し渡す上様。
・俺と爺で三国一の婿を見つけてやろうと思ったがいらぬ世話だったらしいな、と和田を見る。めでたしなんですけど和田家はいいの?(役目についてるって事は次男三男じゃないだろうし)
・尾張に向う上様。将軍吉宗、尾張大納言の奢侈非行を譴責す…という経緯があったのはこの年のこと…で〆。
103/106/133/192話と筋立てが一緒という…まあでもどれも面白いから文句は無いです(迫間建に甘い)見せ方が上手いんだよね。
ただ今回のスガカンは気の毒といえば気の毒…門弟抱えて100石取りじゃ少なすぎるし…加増を頼んだら他所の国をぶん取れって。でも甚兵衛の名前の件で分かる雑さと50過ぎて妙に言い寄る人品卑しいところで結局同情はできないかも。
それにしても佐藤万理はかわいいねー。
吉宗評判記133話
— 硯 (@1684Gen) 2022年4月17日
1.この場面まで半蔵おそのが出てこなくてブチ切れそうだったよ。
2.柳生大乗剣ポーズ上様。吉宗じゃ!名乗りは初?
3.和田さんに守られる愛らしい江幡高志。
4.後ろで何か話してる半蔵と爺。半蔵が爺の袖つまんでるように見えるけど…?加納様を止めてるなら可愛いし、芝居が細かい。 pic.twitter.com/umaDjTzANR