時代劇+α 拝見録

吉宗評判記 暴れん坊将軍のお庭番(半蔵おその)を主軸とした感想記録・半蔵役の和崎俊哉 氏の出演作感想も

吉宗評判記146話『ああ!成敗涙あり』(迫間/井沢)感想

町の刀師で妖刀村正を見かけた吉宗。その村正に魅入られた若侍工藤源三郎は吉宗知己の剣客日向一心斉の門弟かつ娘美佳の恋人であったが村正を手にしたことにより破滅していく。

 

工藤源三郎/大場順

美佳/相原友子

堺宗重/内田稔

藤島/唐沢民賢

十時/岩尾正隆

戸田主水正/井上昭文

日向一心斉/水島道太郎

 

 

・火事始まり。話に何か関係あるのかと思ったら何もなくてびっくりです。

 

・通りすがりの刀屋で妖刀村正を発見する上様。刀師堺宗重が内田稔で不幸の予感しかない。めったな者には渡してはなるまいぞと言いおいて上様が立ち去りかけた所に若侍(大場順)が手に。

 

・め組で若い娘&老僕とすれ違う上様。「今、帰っていった綺麗な娘さんは?」と尋ねておまちにもう目をつけてる!と怒られるw

”綺麗な”をつけるうかつな上様

 

・上様「いや、そんなんじゃないよ!ただちょっと…」おまち「ただちょっとなあに?」上「いや、見慣れない人だからさ💦」2人のやり取りと口調がかわいいぜ。

小首をかしげるおまちと慌てる上様かわゆい

 

・彼女は剣の道場主日向一心斉の娘美佳。日向一心斉は紀州時代に上様が城に招いて教えをこう乞うた旅の剣客。

 

・日向道場を訪ねて旧交を温める上様。迫間上様は礼儀正しい好青年だなー。そして悪には礼儀正しく意地悪します。

 

・美佳と婚約者の源三郎が談笑。彼は村正を手に取っていた若侍でその刀が欲しくてたまらないよう。

 

・源三郎を日向五人衆と呼ばれる愛弟子だと上様に紹介する一心斉。貧乏旗本三男坊名乗り。謙遜するなら小旗本でよくね?

 

・源三郎を堺宗重の店で見かけていたのを話し、あの刀はやめておいたほうがいい、と忠告する上様。

 

・妖刀など信じない、自分にはふさわしくないのか…と憤る源三郎。意地を張る源三郎も悪いけど上様も止め方下手なんだよなwやめろと言われると余計欲しくなるもんだし。

 

・上様と手合わせを願う源三郎。一心斉はたしなめるが木刀で一手。実力段違いだったらしく「練達のお手並みしかと拝見しました」とすぐ終わらせる上様。納得しない源三郎。

 

・バシっと叩いてやればよかったのにーと思ったけど、恥をかかせまいという上様の配慮なんだろうなー。悪人はシバきまくるのに…

 

・美佳に怒りをぶちまける源三郎。貧乏旗本にへいこらして…と罵ってたけど、師匠の上様への下にも置かないもてなし具合を見て察せられない源三郎くんはアホなんだな…と思いました。将軍とは分からなくてもただの人じゃないというのは感じるよね、普通。

 

・とりなすために母が嫁入りのために残してくれた三十両を渡し欲しい刀を買ってこいと言う美佳。だめんず作成仕草やないかーい。美佳さんもちょっと頭悪そうなのでお似合いと言えばお似合い(ごめん)

 

・堺宗重の店へ行き刀を買おうとするが断られる源三郎。見るだけで良い、と懇願され渡してしまう内田稔。何でだよ。

 

・鞘から抜き眺めていると刀身に髪乱れる源三郎自身の姿が。そして現実の源三郎も白塗りで目血走る蓬髪姿に。何でだよ。

 

・いや時代劇は妖刀持つと皆様子がおかしくなるんですが、これは激しすぎるよ。笑いを取りに来てるんか?

比較画像(下:大江戸捜査網より)

 

・宗重を斬る源三郎。え、他回ではメインゲストを張る内田稔がこんだけの登場?チョイ役でも不幸なのやめたげて。

 

・あと何故宗重店に村正があったのかとか最後まで何の説明もなかったのも驚き。

 

江戸城。堺宗重の店で村正らしき刀を見たのを爺と忠相に話す上様。驚く忠相。実は昨夕堺宗重が殺されたのだと。

 

・日向道場で一心斉に刀の血曇りを見咎められ刀師殺しを問われる源三郎。また妖刀モードになって師匠をバッサリ。

妖刀モード発動

 

・日向五人衆の残り4人の門弟が師匠仇討ちを成し遂げなければと沸き立つ。中心核の勘定奉行与力藤島は唐沢民賢。徳田さんを信用できると言ってるみたいだし悪い人じゃないんだよなー

見る目のある唐沢民賢

 

・ただ師匠の仇討ちを門弟がするのは自然な事で娘だからと美佳を担ぎ出さなくても名目は立つんじゃないの?仇討ちシステムよう分からん。

 

・寺社・町・勘定の三奉行が上様を前にしての内寄合の日、汚職を疑われ窮地に陥る勘定奉行立花主水正に井上昭文

 

汚職追求をそらそうとしてか此度の宗重、一心殺害犯捜査が進展してないことを責め、手助けするなどのたまう勘定奉行

 

寺社奉行がまともな人で越権だと怒ってくれます。寺社奉行も大抵悪いのでまともだと心洗われますね。

 

・自分のところに日向の門弟(藤島)がいるからなどと言い募るが上様に「己の頭のハエ(汚職)を追え!」ともっともな叱責を。

忠相をいじめられてお怒り上様

 

・しかし上様の前で忠相に嫌味かますなんて自分の死刑執行書にサインするようなものだよ?と誰か勘定奉行@井上昭文に教えてあげて!

 

・二人になり忠相に謝る上様。源三郎を捕らえることなど忠相には容易いが、美佳をこれ以上悲しませたくないという上様の意向を汲んで捕縛しないでいてくれるから責められているのだと。……あの、とりあえず捕縛して牢に入れて処遇検討すればいいんじゃないですかね?

 

・私も上様と心は一つとか思いを確認しあってる場合じゃないですよ、正気失って凶器を持った殺人犯が野放しなんだから。

 

・上様の美佳を思っての「源三郎にはせめて腹を切らせたい」とのお情けは後の半蔵友人回と一緒だけど、美佳さんは上様や半蔵と違って武士じゃないからなー。源三郎様が武士として死ねた、OK!とはならないと思うよ。

 

・上様と忠相が思いを確認しあってる間に案の定凶行を重ねる源三郎。ほらほらー

 

・調子にのって忠相を責める主水正。屋敷で日向門弟に檄を飛ばす。では果し状を…と言う藤島さん、やはりまともだなー

まともな唐沢民賢

 

・門弟達を帰すと配下と本音を話す主水正。仇討ちを完遂させ、市井での己の評判を上げ忠相にとって代わって町奉行へ…と。そんな上手くいくかいな。

 

・あと門弟達が返り討ちにあったら自分が可愛い部下の仇討ちをしてやれば良いと言ってるけど仇討ちは尊属(子が親の、であったり臣が主君の…であったり)で逆は認められないんじゃ?色々うかつっぽい主水正さん。

 

・ちなみに忠相disって上様にマークされたからか半蔵が潜んで全て聞いております。そして上様へしっかりご報告。

全て聞いている半蔵

ご報告


・美佳の意思を確かめに預けられてる寺を上様が訪ねるとめ組の目を離れ門弟達に連れ去られてる美佳。連れ去りを見ていた子どもが時代劇恒例棒演技だけど「御陣河原!」とちゃんと行き先を言えてえらい。

 

・御陣河原。主水正、門弟達、源三郎揃い踏みのなか駕籠が乗り付け、中からは花嫁衣装の美佳が。何でだよw

 

・仇討ちを盛り上げたい主水正が用意したんだろうけど乗っちゃう美佳さんもアホというか……いや切ない乙女心ですね、理解できなくてすまん。

 

・門弟が取り囲むと美佳一人に討たれたい、と刀を抜かない源三郎。もう斬りたくないと村正は紐で封印されているが、主水正にせかされ藤島が斬りかかると封印紐にジャストヒットwww笑わせないでください。

ま  じ  か

 

・封印解除で妖刀モードに。あの……昼日中に見る妖刀メイクはちょっと…やはり笑わせようとしてますよね??

 

・門弟達をたちまち斬り伏せる源三郎。着物の裾がはだけて褌丸見えなんですけどこんなにときめかないフンチラがあるとは。妖刀モードメイクが面白すぎるんだよな。

 

・ついには美佳に刃を向ける源三郎。上様が馬で到着。割って入る。「徳田新之助」は覚えてるんですね。

 

・ああ斬りたくない…と上様。でも武士理論でいくと上様お手打ちも名誉なので斬っちゃえばいいじゃない。

どういう状況?

 

・相対する二人。ジャンプでかわし一閃で決着をつける上様。源三郎は額から血を流しているんだけど村正の刀身に現れていた源三郎も最初から同じ位置に血を流しているので村正は実は源三郎の未来の姿を写していたんですね(撮影の都合かもしれんけど)

それだと少しホラー味増強

 

・美佳が源三郎の遺体にすがりつき泣いているとしゃしゃり出てくる主水正と配下達。

 

・主水正が源三郎を討ち果たしたということにしたいので美佳や徳田新之助を亡き者にするそうです。上様に言われ、良く見たら主だと気づく主水正さん。うっかりが過ぎる。

 

・「俺に源三郎を斬らせおった己が憎い」迫間恒例憎しみ上様。でも切腹じゃなきゃ結局上様が仇討ち助太刀して斬ってたと思うので若干の八つ当たり…いや主水正さんが余計なことしたおかげでこじれたのでお怒りごもっともですが。

 

・立ち回り開始。風強いなー。竹光て軽そうだけど影響あるのかな?

結局いつものこの状態に

 

・御庭番も参加。今回は忍び装束。半蔵どこから飛び降りて来たん?そして屋外だとやはり槍が振り回しやすいんですね。のびのび。

橋の上から?

ぶっすり

木を潜り抜けての(頭ぶつけそう)


・一人残った主水正を上様が追い詰め「成敗!」の声。半蔵が返事したよ、珍しい(いつもは無言でぶっすりorバッサリ)

2人で念入りに

 

・自害しようとする美佳を止める上様。生きてくれ、俺の願いだ…源三郎の願いだぞと言い募る。そうですね、美佳さんまだお若いしいい人が現れますよ。

源三郎の目を閉じさせてあげて

 

・ナレで「ああ!成敗に涙あり」タイトル回収。

 

何とかまとめられてるけどナレ過多&とっちらかり…が悪い方に作用した迫間健回ですね。これが飛鳥ひろしや和久田作だったら私、ボロクソ言ってる。

 

それにしても妖刀モードメイクぶりがだいぶトリッキーなので監督は松尾正武かと思ったら隙間や物越しから人物を撮るのが好きな井沢さん……。井沢さんて真面目な映像の印象があるので、こういう荒唐無稽な回はトリッキー松尾の方が相性よかったかもなーと少し思いました。