時代劇+α 拝見録

吉宗評判記 暴れん坊将軍のお庭番(半蔵おその)を主軸とした感想記録・半蔵役の和崎俊哉 氏の出演作感想も

吉宗評判記129話『父よあなたは偉かった』(土橋/荒井)感想

龍虎の命の恩人浜村は息子の病のため禄を離れ、あこぎな金貸し佐渡屋の用心棒をしていた。だが息子の友達の家へ過酷な取り立てをしたことで彼に軽蔑されてしまう。話を聞いた吉宗は息子が誇れる父になるよう説き、佐渡屋の不正を正す協力を請う。

 

 

・関取時代に龍虎の命を救った元因州剣術指南役で今は浪人浜村典膳に大山克巳(勝巳)。大江戸捜査網の隠密支配じゃないですか。

 

・借金のかたに小間物屋の娘を連れて行く佐渡屋借金取りとめ組の諍いを見守る野次馬。その中に雲水半蔵と鳥追いおそのが。半蔵、伊賀から戻って来て良かった♡褒美をとらせたい。

おかえり半蔵

 

江戸城佐渡屋の横暴を上様に報告するお庭番。「(連れて行かれる娘が)泣き叫ぶ姿が不憫でございました…」と言う半蔵。感情豊かになっとる…笑。

前回つらい思いをしたので心優しく



・め組でも佐渡屋の為に泣く人々の話を聞く上様「だったらその店で金を借りなきゃいいんじゃないのか?」そりゃそうなんだけどね…ここら辺が食うに困るようなお金の苦労をしてないぼっちゃんぶりよ。

 

・浜村を訪ねる龍虎。長屋外で女の子と遊んでる男の子に尋ねると彼が浜村の息子吉之助。帰った女の子おゆみのことを龍虎が仲良しかい?と聞くと「俺の妻になると約束してるんだ!」ませとるw

 

・龍虎がさすがの元力士っぷりで吉之助を抱き上げ、振り回して遊んであげていると浜村が現れる。早く降ろせ!と激怒。

 

・事情を聞くと吉之助は生まれつき心臓が悪いので興奮させてはいけなのと、発作を起こしたら命が無いと言われているとのこと。父親として出来るだけのことをしてやりたくて佐渡屋に雇われている浜村。

 

・冒頭の娘を連れ去られた小間物屋夫婦の心中遺体を見て憤る上様。借金契約は同意があるのでどうもできないが、佐渡屋には新興店の割に資金が潤沢すぎる…という同業者の噂があると忠相。はい、不正ですね。お庭番調査待ち。

 

・早速、佐渡屋で張り込みしてる半蔵の前に立派な武家駕籠が。君たち、何で夜だからって堂々と駕籠で来るんですか?ひっそり少人数で来い。変装もしよう。それでもお庭番に後つけられるけど。

 

・悪評が立ちすぎている佐渡屋に警告に来た勘定奉行 逸見隼人正は北原義郎。逆に佐渡屋に、公金横流しをバラすぞと脅される始末。義郎、今佐渡屋を何とかしちゃえば間に合うぞ(時代劇脳)…あ、でも表に半蔵がいるからもう無理か。

 

・伊丹屋に取り立てをする佐渡屋と浜村。ところがそこはおゆみの家で、浜村に体当たりをし、睨みつけ走り去る吉之助。

 

・走ってはならぬ、と追ってきた父に大嫌いだ!と言い放つ吉之助。おゆみは俺の妻になるんだ…はともかく、もう遊べない独りぽっちだ!てことは父親が悪評高い佐渡屋の用心棒なので他に誰にも遊んでもらえなかったのかも。

 

・あの子の家は元通りにしてやろう…て、そういう事じゃないと思いますよ。

 

・追ってきた龍虎もフォローしたけど浜村に帰れ!と言われてしまう。かわいそうだよ、龍虎。

 

勘定奉行逸見の佐渡屋訪問を報告するお庭番。爺忠相も合わせたチーム上様MTG佐渡屋は3年前九州から江戸へ来て開業→逸見は元長崎奉行→逸見が江戸に戻ったのも3年前じゃね?と流れるように両者の繋がりが。

有益なチーム上様MTG



佐渡屋に伊丹屋を元通りにしてやってくれんか?と軽く頼む浜村。それが通ると思ってるのはさすがに阿呆すぎ…もちろん一蹴される。

 

勘定奉行が仲間から抜けたい、などと言うので(脅すために)御用金をいくらウチに流したか調べておかないと…と顔の割にマメな佐渡屋。さすが商人。ああ、これを浜村が上様に教えれば…

 

・め組で話を聞いて浜村に会いに行く上様。子どもが明日死ぬかもと思い暮らす俺の苦しみが分かるか!?とキレられ「分からない、察することしかできない」と言う誠実な上様好き♡

 

・浜村さんは苦しさからまともな判断が出来なくなっちゃってるのね。ごめん、阿呆呼ばわりして。

 

・己を恥じることなく息子の目をみることが出来るのか?剣の奥義を極めた者が汚い金の為にその腕を使うのを恥じないわけがなく、それが子どもに伝わるのだと説く上様。図星を刺されて斬りかかってきた浜村の剣を抜刀で防ぐ上様。

かっこよ



・吉之助が誇れる父になれ、は良いけど「それが餞になる」はあかん…吉之助を送り出そうとする気の早い上様wまだ死ぬと決まったわけじゃ…

 

佐渡屋は勘定奉行と結んでいるらしいと言われ驚く浜村…こっちがびっくりだよ。お前、さっきの佐渡屋の話を何も聞いとらんかったんか?

 

・その証拠を掴めんか?と浜村更生と佐渡屋の件を一石二鳥で解決しようとする上様に笑う。

 

佐渡屋の前身が長崎の海産物問屋で抜け荷をしていたこと、それを奉行逸見が目こぼしした上に公金まで横流ししていたのを調べ上げ、報告する半蔵おその。優秀。上様の「逸見め、今度は幕府の金を使ってるに違いないぞ!」という経験からくる決めつけ&正解。

今までの経験からの御言葉

 

・上様が知り合いの名医松本良庵を差し向けてくれたものの、病に苦しむ吉之助を見て覚悟を決めた浜村が家を出て佐渡屋に向う。様子を見ていて後をつける半蔵。佐渡屋はおらず、行く先を聞いて勘定奉行邸へ走る浜村。

 

・証拠の帳面(6冊も!)を持参して勘定奉行を脅し中の佐渡屋。勘定奉行が刀を掴むと佐渡屋は鉄砲を。殺伐。そこへ浜村乱入、証拠を奪おうとするが鉄砲で脅される。

脅すのに6冊全部持ってくる必要なくね?



・鉄砲を弾き飛ばす正義扇…と現れる上様。扇、随分な距離飛んだな。

 

・立ち回り開始。大山克巳の殺陣の上手さよ…さすが新国劇大江戸捜査網でも隠密支配として披露してたけど上手かったもんね。

はっきりと違いが分かるくらい上手いですね



・錫杖を振るう半蔵。和崎氏も平成版大江戸捜査網の隠密支配なので隠密支配同士が共演。

大江戸捜査網隠密支配役は殺陣上手



佐渡屋と奉行は上様が叩きのめし成敗は無し。平伏し「ご成敗を!」と言う浜村に奉行達の罪を暴いたので罪は償えたと上様。今回の罪状は公金横流しが主だろうから元々浜村に罪は無いのでは?取り立て行為は非道だけど違法じゃないみたいだし。

まあ何だったら伝馬町へ行っとく?

 

・上様の言葉に吉之助の元に帰ると持ち直しており、病は治る模様。様子を見に来た上様に良庵先生を派遣してくれたのは上様で?と問えば朗らかに「良庵が診ても駄目なら諦めがつくと思ってな」と言う、身も蓋もない上様w優しいんだかクールなんだか分からない。ま、浜村さん喜んでるから良いか。

 

勘定奉行らは裁かれ、吉之助は徐々に回復。浜村は上様の計らいで前の主家に帰参が叶い、親子で鳥取へ。あんなに「妻に」と言っていたおゆみとも離れ離れですが再会を誓ったそうです。なんじゃそりゃ。

 

・あ、金融業の暴利も戒められたそうです。でもこれからも借金のかたに娘が売られたり一家心中があったりはします(時代劇なので)