目安箱を設置した大阪から何の申し出も無い事に不審を抱く吉宗。御庭番を伴い大阪へとお忍び旅へ。かの地で楠木正成公の墓が打ち捨てられているのを目の当たりにし、これではいかんと石碑を建てようと石屋を訪ねる。頑固で口の悪い石工官六と何とか打ち解け、無事石碑も完成するが大阪城代安藤修理から横槍が入る。
続きを読む吉宗評判記188話『嵐を呼んだめ組の花嫁』(今村/荒井)感想
恩ある“に組”頭・市松の病が重い為、息子佐平とおまちの間に縁談話が持ち上がる。おまちは複雑な心境ながら話を受け入れようとするが佐平には夫を亡くした子持ちのおきた、という思い人がいた。そのおきたが暮らし、に組が後ろ盾の長屋が二足わらじの大島屋から遊里建設地にと目をつけられ、おきたの息子仙太が攫われる。
続きを読む吉宗評判記186話『男なみだの恋太鼓』(和久田/松尾)感想
江戸に出てきた元馬喰の上州無宿馬吉は力自慢で喧嘩っ早いが気持ちの良い男。火盗改与力の夫を亡くしたばかりの天野家に下働きとして住み込むことになり、奥方みわに惚れ、息子の耕太郎とも打ち解ける。しかし天野を殺した盗賊一味が、首領の隠し金の在処を記した書付けが天野家にあるはずと狙いを定め、奪おうと画策する。
続きを読む