時代劇+α 拝見録

吉宗評判記 暴れん坊将軍のお庭番(半蔵おその)を主軸とした感想記録

吉宗評判記166話『鈴に誓った前髪剣法』(土橋/荒井)感想

江戸城外堀修復工事入札に関する不正を調べていた普請方改役人吉岡が殺される。彼の妹で、男装し剣の腕の立つ弥栄と知り合った吉宗。行方不明の兄を探し、殺されてるなら仇を討とうと躍起になる弥栄を諌めるが、吉岡を殺した一味は弥栄をも殺そうと魔の手を伸ばす。

 

 

・雨の中襲われ殺される普請方改役人吉岡辰之進は水上保広。ちょうど見たばかりの140話でも冒頭殺された上に役名が同じ辰之進でちょっと…人死になんで笑っちゃいけないけど笑える。

 

・吉岡の妹、若侍姿の弥栄(汀夏子)が行方不明の兄を探しに江戸へ。兄の上司の普請奉行塚原(内田勝正)を訪ねる。内田勝正は顔がいいなー。

 

・め組と歩いていたのに、急に誰かの危機を察して駆けつけるセコム上様w鍔迫り合いの音が聞こえたんだろうけど耳が良い。

 

江戸城。吉岡の恋人芸者小春が出した目安箱への投書により、不正と吉岡行方不明を知る上様。武士相手は町奉行所が手を出しにくいので、吉岡の件を調べてやってくれと半蔵おそのに頼む。

奉行所ヘルプを頼まれる御庭番

・半蔵、職人姿で但馬屋張り込み。月代が似合うし、裾をからげて黒股引きに黒足袋(紺かも)&下駄も良い。主人が駕籠で出かける後をつける。

張り込み半蔵 立ち姿や良し

・駕籠は大川へ。船に乗られてしまう。そこへ「半蔵殿」と鳥追い姿のおそのが。船には普請奉行の塚原も乗ってる、と。

張り込みモードにて目つき鋭め

・「水の上じゃどうしようもねぇな」悔しがる半蔵。良い声だし、おそのへの気やすい言い方で良き同僚感。

悔しがる半蔵。おその綺麗ね

・夜だったらねー…泳いで舟の傍にも行けただろうけど昼間じゃ目立ちすぎますものね。悪人の密談は昼間の船の上がお薦め。ただし、事前に悟られますと船頭に化けられる可能性があります。

 

・上様に但馬屋と普請奉行の事を報告する半蔵。ついでに吉岡には小田原に養女に行った妹がおり、女だてらに男装して剣の修行をしていたことも。御庭番、平行して色々調べて大変。

上様に報告 片裾からげの足がかわいい

・弥栄に会って話をする上様。兄の仇を討ちたいのだろうが、敵は大物なのでお前には無理だ、小田原に帰れと。何で急にお前呼ばわりなんですか?上様そんな子じゃないでしょ?

 

・兄の思い出話をする弥栄。剣が好きで男の格好をしてる妹を諌めたりせず、剣の稽古に付き合い、お守りと鈴をくれる兄。この時代らしからぬいい人ですね。いい人は大抵死んじゃうのが時代劇の悲しいところ…

良い人ほど死んでいく修羅の国...

・幼い頃に親を亡くした自分には兄であり親でもあったかけがえのない人、その仇を討たずに小田原へ帰れないと言う弥栄に「わからん奴だな!」と上様。わからん奴はお前だよ💢……あ、すみませんついお前呼ばわりを。

 

・たとえ死んでも兄上のために…という弥栄を「馬鹿!」と平手打ちする上様。どしたん?悪いものでも食べたん??高麗人参飲む?

 

・この昭和ドラマあるあるの聞き分けない人間を殴って説教する展開、私は反吐が出るくらい嫌いで、それをやったキャラはもう見たくないほど苦手に。でも上様は今回がちょっとキャラぶれしておかしいだけで、普段は粘り強く言ってきかせるタイプだと知ってるのでまあ……

 

・小春が殺され、不正の証拠となる裏帳簿を見つけに但馬屋に忍び込む妹。完璧な泥棒or忍び装束wwどこで手に入れたん?

本格的すぎる

・但馬屋を見張っていた半蔵、袂で口を隠して思案顔。上様に知らせに行かなきゃなーと考えてんだろうな。スマホないのツラいね。

町人姿の時よくこの仕草するよね(かわゆ)

・妹を殺そうと待ち構えていた番頭と用心棒達。ピンチに飛んでくる正義扇。上様と半蔵登場。

 

・すぐ逃げる用心棒達www半蔵、番頭を押さえ込み、折り畳み槍の石突部分で突いて軽く気絶させる。立て膝でかっこよい。

立て膝良き

・気づいた番頭を槍の穂先で脅す半蔵…手慣れた仕草w証拠の裏帳簿は時代劇お馴染み隠し戸棚に。

脅すのはお手の物☆

・吉岡の行方も詰問する上様。半蔵が番頭を取り押さえているのですが「(吉岡は)用心棒が斬り殺して海へ」と聞いた時、ちゃんと一瞬目の表情を変えてるの良いですね。

何てことを…という目に

・塚原の屋敷へ行こうとする弥栄を止める上様「これほど言ってもまだ分からんのか!」はい??“これほど”と言えるくらい言葉尽くしてないでしょ。今回の上様やばいな。中に誰か別の人入ってる??可愛い上様返してー

 

・一人で行った所で返り討ちに…て、どうせこの後上様行くんだろうから仇討ちに加勢してやればいいだけでは?武家の妹が兄の仇討ちなら何の問題もないし、普段ならその展開ですよね。

 

・悪者密談中。塚原さんの上に大ボス(若年寄板倉土佐守)江並隆が。

 

・上様登場。一応「貴様らの不正の証拠は吉岡の妹弥栄が見つけた」と言ってくれる。立ち回り開始。垣根から見てる弥栄(参加させてあげなよ)

 

・おそのは鳥追いのままなのに雲水衣装に着替えてる半蔵w立ち回りも二本撮りなのかな?

 

・但馬屋と内田勝正は上様がぶっ叩く。勝正の黄色いチェックの小袖と羽織可愛いな。『偽りの絆が廻す夫婦独楽』で藤巻潤が着てたのと同じ?

UPで見たら(下段)黄じゃなく茶でした

若年寄は半蔵が成敗。抜刀格好いい。

 

・でも弥栄に仇討ちさせないのはやはり違和感。通常は刀を扱い慣れない女性でも仇討ちさせてるしね…前回なんて本来仇討ちは許されてない町人の市助にもやらせてるのに。剣の稽古をしてる武家娘に機会与えないのは理不尽すぎる。上様はそういう道理の通らないことはやらないキャラじゃないの?

 

・板倉塚原両家はお取り潰し、但馬屋一味は獄門。兄が流された海に花を手向ける弥栄。最後まで余計なお世話をかます上様と「この頬の痛み、弥栄は一生忘れません」と私が1番虫酸が走る、殴られたほうが感謝するムーブをする弥栄。もうこういう昭和ドリーム臭ただよう展開はこの海のふりした琵琶湖(ロケ地)に流されて欲しいものです。

 

 

メインゲストが宝塚出身の汀夏子なので「男装の女剣士が吉宗と出会い淡い恋をし、女には女らしい生き方があることを学ぶ」というプロットありきなのかな?それに沿わせようとして上様の言動がおかしく。

 

男勝りの無鉄砲な女が本当の男(上様)に守られ目覚める…にしたかったんだろうなー。でも汀さんが落ち着いてるからか、そこまでお転婆&非常識な人に見えなくて、ただただ上様が独善的に見えてしまうという。

 

もともと土橋氏は骨太系な、男の葛藤話の印象があるので“男装の麗人の淡い恋”という題材が向いてないような気が?これからある『裏切り者に熱き涙を』は良かったので、それ系を極めていただきたかったですね。