口入れ屋木川屋の長男市助は家を出て放蕩を繰り返し、父と弟を悩ませていた。だがそれは実子の弟に跡目を継がせようとする市助の芝居。御浜御殿改修工事御用を争う大倉屋に父が殺され、弟が家に戻って欲しいと懇願するのを断る市助。だが普請奉行と結託した大倉屋に罠に嵌められ、累は木川屋に及び工事御用を取り上げられそうになるが…
初見時(2019のBS再放送)の感想を自分の過去ツイートで見てみたら「上様、小豆色地に白ドットの着物可愛いねー渋い色も似合うね…くらいしか感想がない」とあった今回。いやいやいや、見返せば何かあるでしょ?と思って再生したら本当に上記以外何もなくてびっくりしました。
改めて見ても市助、父の為に実子の弟に跡目譲りたくて家出放蕩するなら江戸に残らずどこかに出奔すればいいのに。芸者の所に転がり込んでヒモて…苦労知らずの坊っちゃんのやることは…(しかも若者ならまだしも結構年いってるし)
結局芸者は家族に恨まれ、江戸にいるから罠に嵌められ弟にも迷惑をかけ…と市助の考えのいたらなさからトラブルになってるのに美談にされてもなーという感じ。
ちなみに普請奉行が名和宏、大倉屋が伊達三郎でお二人共好きな悪役なので何か嬉しい。お二人がもったいないけれども。