時代劇+α 拝見録

吉宗評判記 暴れん坊将軍のお庭番(半蔵おその)を主軸とした感想記録

吉宗評判記116話『死んで花実の咲いたやつ』(迫間/松尾)感想

日光東照宮修築用の材木納入を落札した木曽屋。卑劣な嫌がらせにあい、助けてくれた元侠客島蔵を雇い入れる木曽屋の娘お道と佐吉。だが嫌がらせをしているヤクザ駒形屋の先代は島蔵の昔の親分だった。駒形屋は「人斬り島蔵」と呼ばれた彼の過去を餌に呼び出し、ひょんなことから佐吉が生き別れの息子と知ることに。

 


・め組で肴に「菜っ葉でも何でもいい」と言っておさいに「菜っ葉でもとはなんだい!?」と怒られ、しまった!顔をする上様。きゃわ。

 

・木場の材木問屋達の宴会に芸者で潜入したおその。入札3番札の奈良屋が木曽屋を恨んでいるようだと上様に報告。

 

・傍目には芸者と侍のそぞろ歩きに見える二人を酔っ払いが「いよ!お楽しみ〜」と冷やかす。「お楽しみ、か。人にはそのように見えるんですね」笑みを含んだ声で言うおその良き。

 

・このシーン初見時「こ、これは…おその→上様なん??」とブチ上がったのですが、その後の話で上様に一目惚れしする関西女性を面白がったり「上様も意外とおモテになるようで」と上様をからかったりしてるのを見て恋とはちょっと違うかな…と。お茶目さん?

 

・悲鳴に駆けつけると道に血がついた木曽屋の半纏。

 

・木曽屋に半纏を持って訪ねる半蔵。同心の巻羽織に黄八丈着流しが異様に似合う。店の者佐吉は店主が襲われたのを隠すが、娘のお道が帰って来て父親の傷の事を話し出してしまう。

 

・上様に木曽屋は放っておいて欲しいようだと報告する半蔵。そこへお道が。

 

・父親が襲われた事を隠しているのはあからさまにすると本所奉行所あたりから責められて日光の仕事がふいになるから、と説明するお道。でも仕事よりも父の方が大事だと訴える。

 

・父親の無事を約束する上様。喜んだお道が摘んだ花をプレゼント。迫間健、上様+花が好きだな。

 

・木曽屋の仕事を投石で邪魔するヤクザ達を止めてくれた老ヤクザ島蔵(大木実)。木曽屋に雇われ、材木座にいるところに上様が。

 

蛇の道は蛇なので自分に出来ることがあれば…とヤクザへの報復を仄めかす島蔵に怒る上様。お道さんはそんなことをさせるために雇ったのではないし、せっかく戻れた真っ当な道からそれてはいかん、と諭す。上様いい人。

 

・材木場の小屋で泊まる島蔵の所へお酒と食べ物を差し入れするお道と佐吉。店へ移ってくれと言うがここなら見張りもできるからと断る島蔵。見張りは皆で…という佐吉もお道もいい人達だな。

 

・駒形屋に妻子の行方を餌に呼び出される島蔵。島蔵は23年前“人斬り島蔵”と呼ばれ駒形屋に所属。鉄砲玉だったんだろうな。

 

・島蔵に人を殺させといて20年前に亡くなった妻は投げ込み寺に入れ、息子の行方は知らない…いや、駒形屋ひどいね。こんなのに恩義もなにも無いじゃないですか。木曽屋に戻りなよ。

 

・木曽屋店主本復祝を狙って材木場を荒らす駒形屋一味。止めにはいった佐吉へ材木が倒されようとするのを見て佐吉を引っ張って助ける島蔵。

 

・木曽屋に露骨に圧をかける本所奉行。時代劇での本所奉行所は大抵悪です。

 

・佐吉を助けた際に彼の守り袋を拾っていた島蔵。父の名が消してあるそれは自分が人を殺して出奔する際に消したもので、佐吉こそ自分の息子だと分かる。

 

・怪我を押して仕事に行こうとする佐吉を物陰から見守る島蔵。人斬りヤクザなので父とは名乗り出られない手を貸せない…と涙に濡れる。父とは言わずに手を貸してみては?

 

・材木を駄目にしようと親分まで出張ってくる駒形屋一味。一人立ち塞がる島蔵。死に花は咲かせんでええよ。生きてりゃ親子名乗りもいつか叶うかもなのに。

 

・上様が駆けつけて大丈夫かと思ったら佐吉を庇って斬られてしまう島蔵。佐吉がびっくりしてるだけで「島蔵さん!」とも言わず、倒れる島蔵置いてっちゃうの違和感。材木場ピンチとはいえ。

 

・今際の際の島蔵が佐吉と呼び捨てにしただけで佐吉の父と察する上様の第六感すげえ。脚本都合とも言います。

 

・本所奉行所。黒幕の本所奉行と奈良屋が褒め合戦してるとお庭番手動障子で上様登場。お庭番今日は町人と鳥追いのまま。

 

・着物の袖を閃かせながら斬るおそのと羽織に尻っ端折&黒股引で槍を振る半蔵、二人ともかわいいな。相手皆殺しだけど。

 

・本所奉行成敗はナレ被せ。たまにあるよね。

 

・本所奉行所は廃止されましたがこれから何度も廃止されます。暴将世界は時空が歪んでるので。

 

・川辺りギリギリという増水流され待ったなしの所へ島蔵の墓を建てるチャレンジャーなお道と佐吉。もうちょっと地面のほうへ…

 

・島蔵の願い通り、佐吉には父親と告げず、島蔵が持っていた佐吉の守り袋を川に捨てる上様。み、水が何か汚いので島蔵の身につけたままにして葬ってやればよくね?

 

・島蔵があまりに可哀想なので新必殺仕置人「妖刀無用」の恐ろしい大木実を見て、死ぬのもしょうがないかな…と己を納得させようかと。別人ですけどね。