時代劇+α 拝見録

吉宗評判記 暴れん坊将軍のお庭番(半蔵おその)を主軸とした感想記録・半蔵役の和崎俊哉 氏の出演作感想も

吉宗評判記108話『将軍に命令する男』(高橋/河野)

軽輩だが太鼓によってお城…ひいては江戸の人々に時刻を知らせる自分の仕事に誇りをもっているお太鼓方侍。惚れている質屋の女主人お千代が悪徳役人への献金を断った為に危機に見舞われ、難を救おうと男を見せる。

 


・太鼓によりお目覚め、伸びをする上様。お寝間着姿良いですね。本日の太鼓の音がお気に入り。

 

・太鼓を鳴らすお太鼓方小柳左京はなべおさみ。どうしても息子が浮かぶ…やかん…

 

・質屋の息子と団子を食べる左京。将軍が自分の太鼓で寝起きしてるのだから、いわば将軍を動かしてるのは自分だ…と言っているところに通りかかる上様。

 

・今朝の太鼓はそなたか?いい音色だった、そなたの太鼓を贔屓にしてる者がいると伝えたかったのだ…と言って風のように去っていくファンの鑑な上様。推しには機会があったら伝えないとね。

正しいファンの姿

 

・浪花屋という同業者に呼び出される質屋のお千代。“御前様”に献金を迫るついでにお千代にも迫るゲスさ。龍虎と久ちゃんが居合わせて女主人を助け、浪花屋を殴り飛ばす。

 

・ところがおさいが浪花屋に借金をw早速乗り込んでくる浪花屋。借金の形に纏を持っていこうとすると上様登場、借金代わりに自分の印籠を渡す。

 

・浪花屋の評判をおそのから聞く上様。高利をむさぼり後ろ盾がいる様子。その頃小柳はお千代から献金の事を相談される。

 

・夜出かける浪花屋の駕籠を半蔵がつけるがその前に小柳が出現。慌てて距離をとる半蔵w

おっと!と身を翻す

半「(何あいつ……?)」


・そのまま浪花屋は久世播磨守邸へ。献金を要求していたのは播磨守。金だけでなく上様の印籠も贈る浪花屋。その印籠は地獄への片道切符だよ。全て屋根裏から見ている半蔵。

この印籠はアカン

 

・かたや屋敷の者達に見つかって隠れる小柳。後ろに半蔵が飛び降り、タイミングをはかって逃がし囮になってくれる。この時点で半蔵は小柳が上様の顔見知りとは知らないわけだから、見ず知らずの人を…半蔵いい人やね。

放っておかないの親切よね

 

・上様に浪速屋と播磨守の事をご報告するお庭番。小柳左京が屋敷に忍び込んだ事も。結果上様の知り合いなのが分かるんだから報告は詳らかにするのが正解ですね。

 


・城中を歩く播磨守をつい睨んでしまう小柳。見咎めた播磨守、小柳が太鼓方だと知ると頭を扇子で何度も殴り「太鼓打の下郎、さすがに良い音がするわ」と面罵して哄笑。こういう人はなるべくひどい目にあってほしい。

 

・浪花屋の手下が質屋の番頭を捕まえ、無理矢理証文に爪印を押させ刺す。むちゃくちゃするなあ。

無法地帯江戸

 

・小柳と上様が番頭を質屋に。そこへ浪花屋が証文を手に、借金の形に店をよこせと。明日の正午が期限だと言い捨てて出ていく。

 

・番頭が意識を取り戻し、証言してくれるかが鍵に。

 

・播磨守を呼び出し浪花屋との関係などを詰問する上様。ばっくれられるが播磨守の腰に自分の印籠がぶら下がってるのを見る。あほやな、播磨守。

上様の目ざとさを舐めてはいけない

 

・時刻は期限の正午に。お城の時計を見つめる小柳。上様が太鼓を褒めてくれた時言っていた戯れ言「その気になれば江戸の時を止められる」が頭に浮かび、同僚のバチを奪い太鼓の間に籠城する。

前フリ

 

・町内の寺。お城の太鼓が鳴らないので鐘をつかない。浪花屋が焦れる間に番頭が意識を取り戻し証言。

 

・おそのの知らせにより城から質屋に駆け付けた上様。押し入ろうとす浪花屋に番頭が証人になった事を告げ、立ち回り。

わざわざお城から駆けつける上様

 

・半分くらいぶっ飛ばしたところで「頼むぞ」と言い残してお庭番に交代。斬らずにのしていく二人。

上様から逃げた先にはお庭番が

即帰城 忙しい上様

 

ぶちのめすおそのと

叩きのめす半蔵
(絡み役と浪速屋のリアクション最高)

 

・にしても上様来る必要なくない?浪花屋を止めるのはお庭番を遣わせばいいだけで……やはりムカつくからぶちのめしたかったの?

 

・小柳が太鼓の間から引っ張り出されたところに上様が(お戻り早いw)感じのいい旗本が上様だと分かり驚く小柳。

お茶目上様

 

・上様に印籠を見せろと言われた播磨守「これは父祖伝来の品ですが喜んで献上します」と大嘘を。

睨めつける上様最高か

 

・上様「これは余が身に着けていたもの。さる所で浪花屋に渡したが、それがそちの物になっているのは何故だ?」

 

・それでも浪花屋を知らぬと申すか?と重ね、既に浪花屋が捕まっているのを告げ播磨守に謹慎追って沙汰を申し渡す!と。引っ立てられる播磨守。ざまをみろ、ですね。

 

・残る小柳。時の鐘を止めたのは打首の重罪だが播磨守の不正を糾弾し政を正さんが為、やむにやまれずであれば褒美をとらせねばならんが…と助け舟を出す上様。

 

・なのに女を救うためでした、と言ってしまう小柳。爺「女のため?けしからん、やはり打首でごさいます!」

 

・上様「爺、また耳が遠くなったのではないか?俺の耳には天下の政のためにやったとそう聞こえたぞ」やさしい。

粋な上様

 

・爺、いや確かに…と言いかけて思い直し「そう申せば…少々遠くなったようで」上様「うむ。そうであろう、そうであろう」可愛い主従じゃ。

かわよ

 

・しかし城中を騒がせた罪により一ヶ月の扶持半減。それでは暮らしに困る、と案じる爺(やさしい)に「質屋の後家さんが持参金持って来てくれよう」と笑う上様。

 

・播磨守は領地没収、他家へお預け。浪花屋は遠島。番頭は死ななかったので納得のお裁きですね。傲慢な播磨守は成敗で死ぬよりこの状況で生きてく方が辛いよね。