時代劇+α 拝見録

吉宗評判記 暴れん坊将軍のお庭番(半蔵おその)を主軸とした感想記録・半蔵役の和崎俊哉 氏の出演作感想も

吉宗評判記105話『止めろ!天下御免の暴走車』(結束/松尾)

海が荒れ、江戸への生鮮品物流が滞るなか、各藩からの献上品を運ぶ御用荷馬車が江戸の街を暴走して庶民を苦しめていた。
吉宗は献上品運搬は急ぐに当たらずと担当若年寄に伝えるが、一向に暴走はおさまらない。何故か品不足の筈の魚や果物も高値で出回っており、裏で糸引く者達を突き止め、暴走を止めようと奔走する。

 


・前回に続き柳の局が。二本撮りだからか。

 

・大奥からの献上鰤の催促を「江戸湾で獲れる鰯でも食っておけと伝えろ」と一蹴する上様。海が荒れているので魚や果物が江戸に入って来ないのを忠相から聞いた、と。上様の情報源はだいたい忠相(あとはお庭番とめ組)と思うと微笑ましい。

 

・柳の局にキリギリスじじい呼ばわりされる爺。いつぞやはイヤミカマキリでしたね。

 

・魚屋に扮して魚河岸で鰤の入荷具合などを調べる(相手のおじさんの喋りが良い)半蔵。あまりにナチュラル過ぎて一瞬半蔵だと分からなかったよ。

台詞で分かりました

 

・へえ、江戸への産物輸送は海路のみの決まり(それで町中を張り巡らされた水路で運ぶのか、多分)唯一例外が献上御用荷車なのね。

 

・鰯売りの子が献上御用荷馬車に轢かれそうになるのを見咎め、助け起こす上様。子を見送るとおその登場。珍しく町娘姿ですね(かわゆい)

 

・上様とおそのが料亭側を通ると上の座敷からみかんがいくつも放り投げられる。芸者がお侍さんにあげる♪などと浮かれた様子で。座敷の宴会に溢れるみかんや魚料理。

 

・上様、あるところにはあるんだなあ…と言いつつおそのにみかんの値段を尋ねる。見当もつかない、と素直に答えるおそのw

 

・魚屋姿の半蔵も来て上様の「これ(品不足で高価なみかんが出回ってる謎)どう思う?」のお尋ねに「わかりません」と即答w(調べてみましょう、と続けてたけど)おその半蔵は二人とも憶測はしないし率直なんだよね。

何も答えないお庭番(可愛いから許せる)

 

・担当若年寄三田村采女と進物番頭大島瀬左衛門を呼び出し諸藩からの献上品中止を提案する上様。恒例“東照神君以来のしきたり”を持ち出されてかわされるも「献上品は決して急ぐに及ばず」と各藩に伝えるよう命じる。

 

・上様の言葉は伝えつつ、付け足して各藩が献上品をより競わねばならないよう思わせる三田村采女。こういう人は今でも沢山いそう。

 

・魚、果物が闇ルートで密かに商人料亭などに出回っているのを報告するお庭番。おその半蔵の息が白いので、さっきの半蔵の魚屋スタイル(ショーパン&法被)寒かっただろうな…と心配に。

ダウンかファーを差し入れたい

 

・め組に行く鰯売の子。2日続けて鰯を全部買う辰五郎。昨日は焼いたから今日はつみれか梅煮にすればいいんじゃない?オイルサーディンでもいいよ。

 

・変らず町を疾走する荷馬車。鰯売の子がひき逃げされ足を怪我。

 

・鰯売の子の家に辰五郎から頼まれた、と傷薬を持っていく上様。ちょっと変わった薬だがよく効くと言ってるので上様自身が用意した薬じゃないかな?お金も少し置いていく気のききっぷりよ。

 

・鮮度不良で廃棄される献上品の荷車人足に紛れ込んでいる半蔵。またもやナチュラルすぎる。

それはともかく後ろの人、顔白すぎね?
(新人役者さん?誰か直してあげて!)

マスタードの法被に水色の股引はかわいいな

 

・荷を運び入れながら隙を見て荷の中身を確認すると江戸には無い筈の鰤が。

わざと落として中身確認

 

・半蔵の「鰤だ!」の言い方、別に何も変じゃないのに何か笑える。

劇画調な物言い

 

・今度は鰯売の子の母が荷馬車に轢かれ、怒り心頭の辰五郎。荷馬車の通行妨害をする事に。

め組の人が増えてる(非常勤?)

 

・荷馬車を止められた事を聞いた若年寄一味。半鐘を鳴らしたり、家を襲ったりとめ組の妨害を。

 

・唐突に出て来て半鐘を鳴らしてた男を捕えて上様に差し出す朝右衛門。やはり結束脚本は栗塚ノルマがあるのかな?それにしても雑すぎて笑う。

急に出てきてびっくりしました

 

・上様が男を締め上げようとしたら半蔵が来て耳打ちを。朝右衛門に任せる上様「……白状せねば叩き斬れ!」しゃれにならないw

上様にこの距離で近づけるのいいなー

 

・御進物番頭とヤクザの宴会。横流し品の能登の寒鰤を披露してると太鼓の音がし庭先に御陣乗太鼓が。こ、これは…

君たちノリノリやね

 

・当然上様&お庭番なんですが「御陣乗太鼓をやるぞ!」言われた時の半蔵おそののリアクションが見たいですね。

 

・ちなみに赤いの被ってるのが半蔵、ウェービーヘアがおそのですね。赤い方、毛先切り揃えたポニーテールだったので。

 

・とはいえ実際中身は別の人達(太鼓打ち?)だろうな。掛け声の声が3人とは違うし、出てる腕が全員男性だし。

 

・お面のまま御進物番頭に脅しをかける上様。それはいいんですけどその最中ずっと小さく太鼓を鳴らし続けてドラムロール入れるの何なんすか?面白いな上様は。

手向けなので鳴らし続けてるん?

 

・忠相乱入。上様の格好を見たからか「あっ」

忠「(そのお姿は…?)」

 

・お面を取った上様を見て、ちゃんと分かる御進物番頭。め組を脅した事と荷馬車暴走でお怒りの上様が刀を構えたとは言え、町奉行も来てるのに「斬れ、斬れ!」となっちゃうのはパニック状態なんでしょうね。

 

・しかし半蔵がささっと上様にくっついてきたよ…?と思ったら刀を差し出し。そっか太鼓叩いてたから大刀は差せなかったのね。

今回も御刀渡し係な半蔵(きゃわ)

 

・室内なので慎重に刀を振るう上様。鴨居低いもんね(若干、当たった跡らしきものも見えるくらい)マツケンさんの真面目さは良き。

 

・半蔵は外なので槍のスピードが早い。しかも斬られ役さん達と距離が近いのに長い槍を問題なく振るって、呼吸もぴったり。すごいね。

 

江戸城。爺を伴い三田村采女を訪ね、事の次第を糾弾。証拠の書、証人(御進物番頭)も有り。爺のソフトな口調で「お腹を召されよ」はきついなー。

 

・「介錯つかまつる」たすき掛けでやる気出してる朝右衛門もw采女さん、刀を取って上様に斬りかかるも朝右衛門に一閃。南無阿弥陀仏

準備万端☆

 

・往来を安心して行き来する町民達。元々病気だった鰯売のお母さん、元気になったようで何よりです。和久田脚本だったら死んでたよ。