時代劇+α 拝見録

吉宗評判記 暴れん坊将軍のお庭番(半蔵おその)を主軸とした感想記録・半蔵役の和崎俊哉 氏の出演作感想も

吉宗評判記96話『お城の狸をいぶり出せ!』(迫間/荒井)感想

勘定奉行川尻丹後(織本順吉)の汚職は江戸庶民にも知れ渡る程。民の声により罷免の為に徳田新之助の名を前面に出し動き出す吉宗。

グルの老中から次第を聞き、徳田新之助を葬ろうとする川尻丹後だったが失敗。事が収まらぬとなると老中入れ知恵で隠居を願い出、ちゃっかり年金をせしめようとする始末。その汚さに、今度ばかりは見逃すわけにいかぬ…との吉宗の言葉どおり、皆一丸となって川尻丹後を追い詰める。

 


・魚河岸で魚をおさえる役人と魚屋の争いを見ている半蔵。上様お付きだけでなく世情調査も御庭番の仕事…とは言え、いつ休んでるの?

基本ブラック労働環境

 

・め組で勘定奉行川尻丹後の魚横流し疑惑の噂が。侍なのでとばっちりで責められる上様。おまっちゃんにかばってもらって頭をかく上様、自分の可愛さをわかってる顔してるぞ。

ぜったいわかってる……!

 

・川尻丹後をどう処罰に持っていけばいいか考える上様、何か思いつく。

 

・爺が目安箱の訴状を確認していると、川尻丹後を何とかしろとの訴えが。訴え主の名は徳田新之助…上様自作自演w

とぼける上様に怒る爺

 

・丹後が複数ある妾宅の一つにいると、老中稲葉が来た知らせが。目安箱の訴状を渡し、調子に乗り過ぎた丹後を叱責。徳田新之助を何とかしろと。

 

・丹後を罰するのに加納の爺さんに頼んでは?と言い出すめ組。上様「いやあ駄目駄目!頼りにならん、あんなじじい!」笑

爺にのみ悪態をつく上様(好き)とくしゃみ爺

 

・丹後の息のかかった渡海屋からの刺客に襲われるが、御庭番も途中参戦し何なく退ける上様。丹後への述懐をする「雲の華にも散り時があるであろうに…それすらわきまえおらぬとは」芝居がかった台詞は迫間脚本の特徴の一つですね。

所々芝居がかる迫間脚本

 

・もう庇いきれん、と丹後に隠居を勧める老中。隠居をすれば腹も切らずにすみ、年金も貰えるので。年金終生月150両ってすごいなー。ま、家臣も沢山いるからか…。

 

・老中にしばらく身を慎め、女の家にも行ってはならんと言われたので妾達それぞれに文をしたためる丹後。何通あるんですか笑

数が多ーーーーーい

 

・爺の休みの日に、これ幸いと丹後の隠居願いが出されたのを爺と上様に報告するおその。おそのが来た時の上様「その!何事だ?」の“その”呼び萌える。

 

・不正の動かぬ証拠証人を見つけ出せとの上様の命で昼夜探索を続ける半蔵おその。でもまさかのおさいから丹後お妾情報がw

片手を懐に入れて歩く半蔵の姿や良し
(長年着慣れて堂に行ってるから)

髪結いから情報を仕入れるおさい

・妾の一人おたかの所へ魚屋に化けて訪ねる半蔵。口調振る舞い、もう魚屋にしか見えないw味方のふりして丹後がもう一人の妾おりんの所へ通い詰めのように思わせ嫉妬を煽る。

御庭番たるもの魚も捌けます

親切ごかしてライバル情報を

嫉妬おたかに掴みかかられる半蔵(かわゆ)

包丁奪取され慌てる半蔵(かわゆすぎて死ぬ)


・おりんの所へは髪結いに化けたおさいとおまちが。半蔵に負けない芝居で滔々と喋りまくるおさい。

おさいのノリノリ出まかせに
「おねえちゃんたら...」なおまち

いや本当立て板に水なおさい(すご)

 

・この役目、本来はおそのがやるものだと思うのですが、そこはやはり春川ますみは一枚上手どころか3枚も4枚も上手なのでしょうがない。おその、まだ役者歴4年めだからね…

 

・おさいの言で丹後屋敷に駆けつけたおりんの姿を見せ、おたかを更に焚きつける半蔵。まんまと乗ったおたかが去った後、指を鳴らしてやったぜ!と笑う半蔵が可愛くて軽く意識を失う私。

3枚めの半蔵の顔😂😂😂

めっちゃ楽しそうやん?

・御庭番が色々な人に化けるのは定番だけど見た目だけじゃなく、こんなに尺さいて台詞も多いのは経験値が高い和崎氏だからだよね。この後の回で遊び人に化けて賭場に潜入した時も見事なべらんめえ披露してたし。

 

・老中稲葉の主導で丹後の隠居&年金支給が決まりそうに。裏で聞いていた上様と爺。憤る爺に上様が策を耳打ち。扇子で口を隠して耳打ちする上様良き。

悪巧み上様

 

・丹後に「150両、毎月出す方も面倒だが貰う方もありがたみが薄いであろうから一括3万両(17年分)一時金として受け取るのはどうだ?」と提案する爺。明らかに怪しい。

 

・丹後の年金受給を聞いて爺を罵るめ組何なの?今回君達は口だけで何もしてないじゃないですかwしっかり働いたおさいとおまちは怒る権利あるけれども。

 

・3万両積み上げられてホクホクの丹後。請書も速やかに差し出す。その途端、上様お成りで川尻丹後の評定が開始。

千両箱積み上げるのもご苦労ね

 

・罪状明白により私財没収、家禄2000石から30石に減じたうえ、終生甲府在番のお沙汰が。証人として妾のおりんおたかが現れ、これまでの悪事をつまびらかに申し立てる。寝物語に悪事を喋るからこんな事に笑

口は禍の元

 

・私財没収なので当然今受け取った3万両も没収。爺「悪い悪い…わしがまとめてなぞと言わず、月々頂くことにしたらそれだけでも助かったものを」ww

1ミリも悪いと思ってなさそうなお詫び

 

・酷い、ペテンだと言い募る丹後に上様叱責。「正しく働き、貧しく暮らす庶民の身の上を思った事があるか?」貧窮がどういうことか、身に沁みて味わうが良い、と。老中稲葉にも身の振り方をわきまえておろうな?と申し渡す。今現在政治家に聞かせたいですね。

 

・なけなしの金を差出し、渡海屋に加納爺と発端の徳田新之助への復讐を頼む丹後。徒党を組んで江戸の町に火を放とうと夜道を行くが差し掛かった橋に立ち塞がる御庭番と上様。

 

・この半蔵おそのが狛犬のように前面に立って上様が現れる画が良いんだよねー。好き。御庭番二人が同じくらいの身長で主たる上様がデカいってのが画的に非常にバランスが良いと思う。上様がよりかっこよく見える(御庭番はより可愛く)

雌雄の狛犬

・ラス立ち回り開始。

半蔵かっこよ!と思ったら後ろに丹後😂

上様にやられちゃんと顔をつくる山岡徹也

両裾尻端折りで本気な半蔵(普段は片裾)

・皆、倒され一人残る丹後。命だけは助けてやろうと思いおったに…と上様が刀を返すと跪いて大小を抜き、切腹の構えを。しかしやれず、助けてくれ!と欄干乗り越え川にドボン。呆れる上様。

 

江戸城。池の鯉に餌をやる忠相の元に歩み寄る上様。この池の水も手入れすればこそ澄んでいるが5年10年放っておけば泥沼になってしまう…と。勘定奉行は1人制から4人制へ、一年ごと交代になったそうです。
それはともかくしゃがんで鯉に餌やる忠相かわいいね。


川尻丹後は典型的な汚職官吏(世襲勘定奉行について、特にポリシーがあるわけでもなくただそれができるからと利権を欲しいままにする)だけど、滑稽に描写されて演じるのが織本順吉なので少し可哀想に。ま、自業自得で江戸の町に火をつけようとするあたり性根がどうしようもないのですが。