時代劇+α 拝見録

吉宗評判記 暴れん坊将軍のお庭番(半蔵おその)を主軸とした感想記録・半蔵役の和崎俊哉 氏の出演作感想も

吉宗評判記92話『乾盃!薮医者』(高橋/松尾)感想

科学を尊び西洋医学を取り入れようとする吉宗に自身の地位が揺るがされるのでは?と疑う御典医頭(神田隆)達。柳の局(白木万理)と組み、江戸の町で起こった赤痢騒動に乗じて吉宗肝いりの小石川養生所を潰そうと画策。
その企みに、人情篤いが頑固で西洋医学嫌いな町医者玄庵(左右田一平)や娘の恋人で養生所医師伊織が巻き込まれる。

 

・怪しい修験者(大木正司)の御祈祷を受けてる柳の局。ここ、どこなの?江戸城??

 

・正司のメイクすごいね。そのメイクに負けない正司の顔面力もすごい。

 

・病気の奥女中を縛って叩き、病は呪いゆえ、悪魔祓いだ!と言う柳の局を止める上様。心の休まらない大奥だな。

 

竜虎にお姫様抱っこをされる左右田一平を見て不覚にもキュンです。

 

・質屋の看板が何故将棋駒なのか?を考え込んで、店から出てきた左右田の娘とぶつかってしまう上様かわいい。(“歩”駒は相手の陣に入ると“金”になるため「入ると金になる」の駄洒落看板)

 

・鳥追いおそのが町中の上様へ合図する時は三味線を鳴らす。そういや後に坊主姿の半蔵はお経唱えて上様に合図してたな(1回だけ)

 

赤痢発生。江戸の衛生環境じゃ怖い。

 

・忠相の命で家財&仕事道具まで焼かれる患者の家。補償しなきゃ…と思ったら後で上様が言及していて良かったです。見習ってくれ、現代の為政者。

 

赤痢患者を普通の腹痛と誤診してしまった為、め組の久に信用してもらえなくて小さくなる左右田一平かわいい。久は戸板から蹴り落としたい。

 

・落ち込む左右田一平を励まし、養生所の手伝いを勧める面倒見のいい上様。

 

赤痢隔離患者は容態も快方に向かっていたのに、患者の中に大木正司が。どう見ても病人に見えない。

 

・正司に湯冷ましへ毒を入れられ患者3人死亡。あああああ。

 

・江戸の人々に責められる養生所。伊織と共に土下座する左右田一平

 

・毒殺は神田隆一派の仕業と知る左右田一平が神田屋敷へ。奉行所へ訴えずに直で行っちゃうのが頑固お爺ちゃんぽいね。

 

・神田屋敷を見張っていた半蔵おその。おそのを上様の所へ。

 

・患者を毒殺した非道を責める左右田一平。それを聞いて殺人まで犯すなんて何ということを!と神田一派と袂を分かつ柳の局。柳の局、悪い人じゃないんだけどねー。

 

左右田一平が斬られそうな瞬間、正義扇。

 

・お庭番が開けた障子から上様登場。……と言う事は全開する前の少ししか開いてない障子から正義扇を投げたんですね。素晴らしいコントロール

 

・半蔵おその、わざわざ忍装束着なくてもよくない?

 

御典医だけにすぐ上様が分かる神田隆。

 

・立ち回りの後、最前の玄庵の言葉を受けて「(伊織という)良い跡取りを得て、良かったのう」蘭学漢方両方の長所を合わせるのが人間のための医学だ、と上様。

 

・感じ入る左右田一平、上様にキュンです。気持ち分かるよ。


余談

玄庵のキャラ設定“頑固な人情医師で酒好き”は後の144話『御命焼酎一升にて候』で上様の急病を治す高橋悦史と一緒。
それは定番設定だからともかく、その回の悪役医師の一人が神田隆で、今回の御典医頭と同じなのは偶然?まあ、神田隆は悪徳医師or政治家顔ではあるか、笑。