時代劇+α 拝見録

吉宗評判記 暴れん坊将軍のお庭番(半蔵おその)を主軸とした感想記録・半蔵役の和崎俊哉 氏の出演作感想も

吉宗評判記88話『燃やせ!限りある命を!』(飛鳥/荒井)感想

め組のおまちが出逢った病弱な若者は奥右筆の息子、主税(ちから)。その父の水野舎人は余命僅かな息子にせめても…と贅沢をさせる為、不正に手を染めていた。それを知った吉宗は息子を奮起させ水野の目を覚まし、彼を操っていた悪党を成敗する。

 

 

江戸城。忠相より、一家心中した材木商の遺書に公儀普請(工事)の材木入札不正の訴えあり…と報告。上様、目付の一条主水を呼び出し調査を命じる。

 

・おまちが古い纒を持ち出して帰りも毎日遅いのを心配するめ組の衆。おさいにおまちがどこに行っているか、後をつけてくれ!と頼まれ困惑する上様「俺がか?」

 

・結局おそのにつけさせるんかい。

 

奥右筆水野舎人の寮(別荘)に通い、病弱な息子主税の世話を焼いていたおまち。おそのが寮に入ろうとすると屋根の上に不審な男が(半蔵きたよー)

白昼堂々な不審者

・おそのに攻撃される半蔵w投げられた簪を伸縮槍で弾き飛ばして逃走。

 

・おそのからおまちの行く先と、その寮に忍が張り込んでいておかしい…と報告された上様。おまちと一緒に寮へ様子を見に行く。

 

・纏を持ったおまちの姿を絵に描いている主税。中々良い絵ですね。話を聞くと主税は酷い労咳で余命一年。暴将の労咳高麗人参で治るんじゃないの?

 

・自分と同じ年頃の娘達の絵を描いて残し、それを己がこの世にいた証としたい主税。労咳と知ってうつるのを恐れた友人は逃げたのに残るおまちはいい子やのう。

 

・そこへ現れる父親の水野。内田稔+不正=死亡確定。

 

奥右筆の年収で寮が持てるわけなくね?と不正を疑う身も蓋もない上様爺忠相。おそのが出会った忍も気になる上様。おそのが投げた簪をかわすとはかなりの手練れ、と忠相。おその優秀だからね。

 

・水野の監視をするおその。山城屋と料亭で会うのを突き止める。それを物影から見ている半蔵。ややこしいな。

 

・おその、水野が会っていた山城屋は材木商だと上様にご報告。その組み合わせに工事計画を業者に売っているのでは?と思い至る上様。おそのに山城屋を探れと命じる。

 

・山城屋の天井裏に忍び込むおその。先に忍び込んでいた半蔵に遭遇。

 

・おそのに手裏剣で攻撃され逃げる半蔵。何をやってるんだ君たちは??

 

・水野の不正容疑が固まり、主税に直接伝える上様。上「お主の父上が城中の秘密を金で売っているふしが」主「…(ガーン)」上「(お前に贅沢させてやりたい)親心からだろうが罪は罪」主「…(ガーン)」主税がショックを受ける度にガーンのSE入れるの面白すぎるのでやめてください。

 

・「父が道を踏み外したのはお前の為、それを当然のように受けて甘えきるお前はだらしない。この世に生きた証を残したいならおまちの絵姿だけでなくもっと他にやることがあるのではないか?」と病人に怒涛の正論をかましてくる上様。上様は武士には厳しめなんだよね。

 

・父と直談判し自訴を請う主税。自分を諌め、道理を説く息子の成長に喜ぶ水野。評定所へ行く決心をする。死ぬわー絶対死ぬわー内田稔だし。

 

・父を送り出した後に切腹しようとする主税。駆けつけた上様に止められるが、そこに案の定斬られた水野が帰ってくる。情報を売ったのを目付役一条に知られ、脅されて不正を続けた事を告白し、亡くなる。

 

・一条邸。水野の代わりの奥右筆を抱え込むとするか…と山城屋とほくそ笑む一条。そこへ上様の「その役、俺ではどうだ?」お茶目さんですね。

 

・一条を糾弾する上様。しかし開き直られ「大層なおっしゃりようですが、何ぞ証拠があっての事でございますか!?」一条メンタルつよいな。

見習いたい このメンタル

・言葉に詰まる上様。そこへ「上様!」とクソでかい声が。元気いっぱいですね。

 

・塀の上から飛び降りて現れる半蔵。おそのに不審者扱いで止められそうになるも、バク転でかわし直訴スタイルで証拠の文を上様に献上。

塀上からバク転まではお馴染み宍戸大全吹替

・上様、不審者(半蔵)から何の躊躇なく文を受け取り悪党を処断。さすがの適応力。

上様&お庭番 3人揃って喜ばしい

・半蔵の衣装、私は後の青系か僧衣が似合っていて好きなのですが今回の本気忍び装束もよく見たらただの帯じゃなくてウエストポーチ状のもの(ここから煙玉だしたりするんでしょ?)を巻いてたりして無駄にちゃんとしていて驚く。

 

・ラス立ち後、事情を説明する半蔵。加納の爺から御側御用勤めの内命が下ったが、有能な前任者の後が自分に勤まるかどうか爺の許しを得て実際に動いてみたと。謙遜と前任者ageを忘れない…意外と世渡り上手!

 

・「俺の気持ちを察した手土産がこの手紙(証拠)だというのか……見事だ!」上様からお褒めに預かる半蔵。御庭番に求められるのは察し力…キツい仕事ですね。

 

・えーと多分忠相から入札不正の話が出た時点で動きだして、上様がおまち経由で水野に不審を抱く以前から水野に目を付け、怪しいと寮を張っていたんだよね?そして黒幕は証拠がなければ開き直るのを想定し、証拠を入手。確かにめちゃくちゃ優秀な半蔵。

 

・御庭番頭を言いつかる半蔵。か、頭はおそので良くない???男尊女卑な江戸時代じゃしょうがない。

 

・ま、おそのがめっちゃ嬉しそうなので良いか。おその、性格的に管理職向いてなさそうだし。

 

・爺め…やりおったな!と白い歯を見せ笑う上様。かわいい。

 

・城に呼び出される主税。水野の罪により家禄没収となるが新たに表右筆補佐百五十俵として召し抱えられる。御簾が上がり、上様=徳田様バレ。

 

・感極まり、例え一年の命が半年になろうとも懸命のご奉公を…と言う主税に上様「無理はいかん、毎朝登城したら御典医に診察を受けてから役目につけ」やーさーしーいー。大江戸ホワイト職場。でも御庭番はブラック中のブラック。

 

・半蔵のことを何故一言言わなかったと上様に言われても「上様とて爺に一言もなく動かれるではありませんか!」と返す爺。かわいい。

 

・爺が内緒にしたおかげでおそのに攻撃されながら(しかも反撃はできない)探索しなくちゃいけなかった半蔵…これからの苦労が偲ばれますね。この後も爺には結構面倒かけられてるし。あと、城に出仕し始めたらおそのに散々先輩ヅラされて辟易して欲しいものです。